Tokusa さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
人の死なない戦争ごっこアニメに飽きた人にお勧め
{netabare} 大抵のテレビアニメの第1話は、そこで視聴者を引き付けなければいけないから金をかけ一生懸命作っている。視聴者としては、1話を見て面白くなければ無理して続きを見ない方がいい。シグルリの1話を見た感想は「美少女が兵器を使って戦争ごっこする凡庸なアニメ」だった。自分が飛行機好きだったこともあって多少無理して続きを見たんだが、3話目で宮古がヘリ搭乗員を看取るシーンを見て、シグルリが凡庸などこにでもある作品では無いことに気が付いた。
アニメで死をどのように描くかは難しい問題で、全く血の流れ無い戦争アニメでいきなりヒロインの手や足がもがれ泣き叫びながらこの世を呪う言葉を残して死んだりしたら、ドン引きするでしょう?(そういう意味でストパン3期の最終回は疑問に思う) あくまでフィクションなので、戦争やってても血や死の描写が無いこと自体に全く問題は無い。逆に死を描くのであれば、非常にデリケートになる。シグルリは、死に向かう人、その死、残された人、弔いといった死の過程が話数を追うごとに丁寧に描かれた稀有な作品と言える。
神話をベースにしつつその設定はガタガタなんだが、北欧神話は戦士のための物語と言える。かってヴァイキングがどのような生活をしていたのか今となっては分からないが、昔の人って部族によっては無茶苦茶野蛮だった。西欧人が入ってくる前のインディアンは、基本成人男性は皆戦士で部族間抗争に明け暮れていた。ヴァイキングもそのようであったと思われる。北欧神話では戦って死んだ者はワルキューレに連れられてヴァルハラに行くとされ、栄誉であった。シグルリは戦士の物語である。北欧神話のココロが作品の中に生きている。
その他感想
設定ガタガタ、キャラもまぁまぁ、作画もそこそこ、まぁそれなりの作品です。
作画については所々気合が入ってて、宮古が基地隊員とサッカーするシーンで1VS2でフェイントをかけながら相手を抜くシーンに震えた。いいカットを探すのも楽しみ。
上の評で暗い話を書いたけど、お色気はタップリあるからそっち目当ての人も安心。ただ、お色気シーンで個人的に萌えなかったのは年のせいなのか... {/netabare}