waon.n さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
既視感それがこの作品の好きな根拠
【はじめに】
最近決めたフォーマットを崩して簡易レビューにします。
語りたいことが多すぎて、確認したり見直すのが大変なので簡易的に書きたいところだけをピックアップします。なのでレビューにもなっていないかもしれません。
【書きたいこと達】
1・2期を観てから3期を観てください。でないと意味が分かりません。
“追うもの”と“追われるもの”アクション映画では必ずといって程追いかけっこのシーンはありますね。
それだけ追いかけっこって魅力があるんですよね。原始的な行動原理に従って行われる暴虐がそこにはあります。
つまり、“喰うもの”と“食われるもの”じっくりと12話を使ってこれを完遂するのが今回の物語。これまで築き上げてきた物語の大きな転換点として描かれていますかれています。
これまでになく暴力的な12話だったと思っています。
今回の12話目が良かったです。3期の最終回なので当たり前とえば当たり前なのですが。
冒頭のキロランケと鯉登少尉の戦いは全話からの引継ぎで、ソフィアが目撃しているというのを見せるためにあるカットから始まりました。この攻防をソフィアは観ていたんですよね。
んでもってこの攻防はとても観ているのがツライほど、思わず顔を背けたくなるほどでした。しかし、あの攻防には少し既視感があります。『プライベートライアン』で最後の戦闘において、全く同じようにマウントを取られ、上からナイフを胸に突き刺されそうになり抵抗するというシーン。ここでも刺されそうになっている仲間を恐怖で助けられないという観ているものがいるんですよね。
結果は色々と違うし、物語としても全く関係ないのですが、この構図に既視感を感じました。
このシーンではスピルバーグの暴力の描き方が徹底していてあの映画がどういう映画だったのかを明確に示したシーンのように思っています。めっちゃ怖かった。
同じ、『プライベートライアン』のワンシーンを描いたんじゃないかなって思われるのが『アクダマドライブ』です。最後に運び屋さんが当たらない銃をバンバン撃つシーンですね。映画では結構有名なシーンではないかとおもうのですが、映画にリアリティを持たせていたなかであのシーンは個人的にバットでした。それをあそこにもってきた『アクダマドライブ』も個人的にずっとバットでした(最後まで観ちゃったけど)。
何が言いたいのか分からないと思うので、超簡単に何となくまとめてみます(自分自身迷子になりつつある)。
好みに合う演出っていうのがそれぞれあって、今回の『ゴールデンカムイ』3期は好みに合うものでした。
それは既視感を覚えるほど好き(語弊がある)なシーンに近い演出をしている点です。
んでもって『アクダマドライブ』は申し訳ないけれどその対比として書いたものです。
多分、この作品を総括してレビューすることは無いと思います。
それは総括するには内容が濃すぎるし、まとめる自信が全くないからなのですが、1・2期と書いてないだけで、とっても好きな作品です。
もしまだ、未視聴の方はぜひ1期からしっかりと観てみて下さい。
歴史的な背景による現実とのリンクやギャグとドラマの駆け引きなど、本当に素晴らしいと思います。
物語の構成も1期からとても良く練られていて、3期まで気持ちよく見る事ができること請け合いです。