あばばば さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
古き、良き
原作より大幅に改変が加わっているため、全ての話がオリジナルであると言っても過言ではない。しかし完成度の面では原作にも引けを取らず、緻密に物語や演出が構成されている。
特に気に入ってる話は第二話、第三話、第五話
第二話は麻薬に冒された少女の感情表現が克明に描かれており、同時にBJの緩やかに見えて大きい感情の起伏にも注目したい。
第五話は伏線提起と回収が壮大に為されており、それを取り巻く人々の情熱に気迫される。
第三話は一番バッドエンドに近い話だが、登場人物の意思の力強さと儚さが魅力的である。
声優に関して、大塚明夫の演技にはアニメ版との明らかな違いが感じ取れる。OVAの方が10年ほど前の作品だが、アニメ版よりもBJの人生に対する達観が演技に表れている。原作の再現としてはアニメ版のコミカルが少し入った演技が正しいのだろうが、ここは官能的とさえ表現できる出崎制BJへの声の吹き込みを高評価したい。
そして各話のゲスト声優にも着目しよう。
特に高評価なのは大塚周夫(第一話)、玄田哲章(第三話)、山路和弘(第四話)、鶴ひろみ(第五話)である。