「劇場版「SHIROBAKO」(アニメ映画)」

総合得点
80.4
感想・評価
352
棚に入れた
1688
ランキング
458
★★★★☆ 4.0 (352)
物語
3.8
作画
4.1
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.1

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あれから4年。ムサニのメンバーが再集結!

詳細はテレビ版を見てください。

いつか必ず何としてでもアニメーション作品を一緒に作ろうと、ひょうたん屋のドーナツで誓いを立てた上山高校アニメーション同好会の5人。卒業後それぞれがそれぞれの場所でアニメーション制作に携わっていく。宮森あおいは「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」の制作を経て、少しずつ夢へ近づきつつ、徐々に自分の本当にやりたいことを考え始めていた。

あれから、4年。日々の仕事に葛藤しながら過ごしていたあおいは朝礼後、渡辺に呼ばれ新企画の劇場用アニメーションを任されることになる。しかし、この企画には思わぬ落とし穴があった。今の会社の状況で劇場用アニメーションを進行できるのか?不安がよぎるあおい・・・新たな仲間・宮井 楓やムサニメンバーと協力し、完成に向けて動き出す。果たして、劇場版の納品は間に合うのか――!?
(公式Introductionより)

というお話です。

結論から言えば、劇場版という尺を考えれば完璧な出来だったと思います。

もちろん、アニメ制作の現場における苦労と苦悩、そしてみんなで作り上げたモノが出来上がった喜びというカタルシスは、2クールのテレビアニメ版にはかなわないですが、そのぶん、水島監督……じゃなかった、木下監督のグダグダとした絵コンテできないよ~のくだりもスリムだったし、無責任で進行に支障をきたす太郎も控えめでしたし、すごく見やすくなっていると思います。

あれから4年。みゃーもりも、ほかの4人も、それぞれにアニメ制作というものに悪い意味で惰性となってしまって、そこに宙に浮いた劇場版企画を作り上げるために、バラバラになってしまった「第三飛行少女隊」制作チームが戻ってくるという流れは、本当に胸が熱くなる感じを受けます。なんていうか、あの瞬間の輝きをもう一度、という設定にしたのは素晴らしかったです。

それぞれが、それぞれの今の道というものを、それぞれの方向を向いて歩いている。そんなメンバーを、また集めて束ねる主人公。全編に渡って流れている、かすかな寂寥感も含め、ものすごくリアリティのあるお仕事アニメだったと思います。

なんだろう。不思議な感覚なのですが、続編を観たい気もあるけど、SHIROBAKOはもうこれで終わりでいいんじゃないかって気持ちもあります。それぐらい、いい最終回だったという気分なんです。たぶん、これ以上はもう蛇足だし、未練でしかない。ここで完結というのが美しい。そんな作品だったなという気がします。テレビ版を楽しんで観た人なら、この劇場版を観るのはマストだと思います。

投稿 : 2020/12/31
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サンキュー:

10

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