Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
生き延びろ、この池袋を――
この作品の原作は未読です。
何の前情報もなく見始めて、気付いたら最終回を迎えていた作品でした。
私にとって「池袋って、どういう街なんだろう」と謎が深まることになった作品でした。
アニメの聖地となっている場所は日本全国にたくさんあります。
「デュラララ!!」を視聴した時にも感じましたが、これほど地元愛の強い作品って中々無いと思うんです。
池袋には若者を虜にする魅力があるんでしょうね。
他にも池袋を舞台とする作品は存在します。
「君は彼方」
「デュラララ!!」
「パパのいうことを聞きなさい!」
「Lostorage incited WIXOSS」
パパ聞きって、舞台が池袋だったんですね^^;
東京、池袋の西口公園。通称“池袋ウエストゲートパーク”近くにある
果物屋の息子・真島誠(マコト)は、ヤクザ絡みの犯罪やギャングの縄張り争いなど、
警察では手出しできない難事件を次々に解決する
“池袋のトラブルシューター”と呼ばれていた。
有象無象な人間が集まる池袋の中で、組織に属さず、誰にでもフラットに付き合うマコトの元には、
常に危険で刺激的な依頼が舞い込む。
「誰にでも優しい街、愛と平和の池袋。…そう、池袋は最高だ」
今日も池袋の秩序を守っていた彼のもとに、街の平和を揺るがす厄介な事件が持ち込まれる――。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
「G-Boys」や「レッドエンジェルス」の様なグループって実在するんでしょうか。
wikiにはカラーギャング集団と記載されていましたけれど…
その集団に加入するメリットって何なんでしょう。
サラリーが貰える訳でも、福利厚生が充実している訳でも無いというのに…
仲間との絆を重んじる点は個人的に大好きです。
人との付き合い方がどんどん希薄になっていく中、お互いを思い合うのは時代に逆行していると思うので…
でも視聴しているうちに気付いた点が一つあります。
それは池袋に限ったことでは無いと思いますが、「トラブルシューター」じゃなきゃ解決できない事件があるのも事実だということです。
段取りを踏み、時間をかければ公的機関でも解決できるとは思います。
でも、多分タイミングは逸するんでしょうね。
この物語でもトラブルシューターに救いの手を求めたのは、カラーギャング集団ばかりではありませんでしたから…
一般人から求められた救いの手をちゃんと取ってあげられる魅力を主人公である真島誠は持っていたと思います。
誠の知り合いに池袋の署長がいました。
時折、署長が誠に情報を提供していたのも、池袋の実態とトラブルシューターたり得る誠の実力を良く理解していたからだと思います。
誰もが聖人君主という訳ではありません。
弱い心、邪な考え…私たちの周りには自らを迷わす要素だらけです。
個々人で打ち勝てれば問題無いのですが、中には自分ではどうしようもないことだってあると思います。
そんな時に親身になって相談に乗ってくれる人が、きっと私たちにとってのトラブルシューターなんでしょう。
自分で抱え込むのを悪いことだとは思いませんが限度はあると思っています。
そんな時、周りに頼るのは決して格好悪いこととは思いません。
寧ろ、勇気のある方だと思います。
私もどちらかというと抱え込む方なので、今後は周りを頼ってみよう…
この作品を視聴して、そう思えるようになりました。
この作品に感謝ですね^^;
オープニングテーマは、THE PINBALLSさんの「ニードルノット」と、INNOSENT in FORMALさんの「after song」
エンディングテーマは、INNOSENT in FORMALさんの「思うまま」と、清春さんの「忘却の空 (25th Anniversary Ver.)」
1クール全12話の物語でした。
ギャング同士の抗争系はあまり得意ではないのですが、一般人に救いの手を差し伸べる展開が随所に入っていたので完走することができました。
振り返ってみると、良い話もあったと思います。
人との関わり合いの大切さを改めて感じさせてくれる作品でした。