Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
全・員・悪・玉
この作品は、studioぴえろさんのオリジナルアニメだったみたいですね。
ストーリー原案が小高和剛さん、キャラクター原案が小松崎類さんの組み合わせは「ダンガンロンパ」シリーズと同じなんだとか。
黒沢ともよさん、ゆみりんにまややんが出演すると知り、視聴を決めた作品です。
犯罪者(アクダマ)たちのクライムアクション開幕!
遙か昔、カントウとカンサイの間で戦争が起き、世界は分裂した。
カンサイはカントウの属国となり、独自の発展を遂げていった。
しかし、政治と警察力は衰退し、犯罪が横行。
その犯罪者を アクダマ と呼ぶ ―。
本作品の舞台となるのは、高度に発達しながらも歪んだ社会。
その中で、アクダマたちはいかにして自分らしくあろうとするのか。
一堂に会したアクダマたちの美学がぶつかり合う。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
キャラデザについては、黒沢ともよさんが演じる一般人などは「ダンガンロンパ」に通ずるモノを感じますね。
全般的にキャラデザのクオリティは上がっていると思います。
序盤はアクダマたちのやっていることが派手で豪快だったので、圧倒されてあまり面白さは感じられませんでした。
面白くなってきたのは、黒猫の依頼を受けたあたりから…
そこから最終話に向けて少しずつ面白さが増していく感じでした。
完走後に公式HPのINTRODUCTIONを見て納得…
アクダマの皆さんは、自分らしくあろうとしたんですよね。
だから、これまでの推定懲役年数や言動と違いを良い意味で違いを感じることがありました。
それは全て自分らしさを追い求めた結果だったんですね。
ですが、この物語の世界で自分らしさを追求することはリスクを伴います。
自分らしくあろうとした結果、アクダマ認定されてしまったのですから…
そのアクダマ認定するのは警察の所掌になるのですが、その決め方にはいい加減さを感じました。
いい加減に認定されたアクダマは処刑課に追い回されることになるんです。
自分の都合で勝手に認定し、処刑課の都合で処刑されえる世界…
これほど住みにくい世界は無いと思います。
それと視聴していて個人的に嬉しかったのが、市ノ瀬加那さんが結構重要な役回りで出演されていたんです。
普段私がチェックしているサイトには市ノ瀬さんの名前の記載が無かったので…
だから市ノ瀬さんの声を聴いた時には本当にビックリしましたよ。
もう一つ嬉しかったのが物語の構成です。
ここのところ、中途半端に終幕する作品が続いたので辟易していたのですが、この作品はラストまでしっかりと描き切ってくれていました。
やっぱり物語の中でばら撒かれた伏線をしっかり回収し、結果までキチンと描かれている作品は見ていて気持ちが良いですね。
オープニングテーマは、SPARK!!SOUND!!SHOW!!さんの「STEAL!!」
エンディングテーマは、浦島坂田船さんの「Ready」
1クール全12話の物語でした。
結末は望んでいた形とは少し異なりましたが、見応えのある作品だったと思います。
作画もしっかり動いていましたし、総じて良かったのではないでしょうか。
最終回の展開も期待していた展開が見せて貰えたので、気分も爽快です。
やっぱり処刑課なんて部署はあってはいけないんですよ。
しっかり堪能させて貰いました。