くにちゃん さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
振り返ってみれば…。
筋書きを一から最後まで頭の中で反芻すると必ずしも駄作とはいえず、オチは個人的には割と好きな終わり方だったといえると思います。
しかしながら、ストーリーで何点か今ひとつだな~と思った点があります。
○ヒナが連れ去られた理由など
→現在社会では受け入れられるものではないので、チップを回収しようということになったようですが、何故そんなに短期間で決定し、拉致ってその後経過観察するでもなく、すぐさま手術を行いチップを除去したのか?(いや、拉致った後に経過観察は少しの間行っていたのか?いや、ヒナが夏以降の未来予知が出来なくなっていることから拉致られてからすぐに手術を受けたと思われる)。
最終的にそういう結論にいたること自体は否定はしませんが、作品の演出上大した考えもなしに行っているような印象を受けました。いっそのことその辺りは不明にするか、演出上激しい議論が行われているように装ってもよかったのではと思います。
あと、細かい話ですが、何故ヒナを拉致るときに目撃者が多数いる中で行ったのか疑問です。
泣けるストーリーにするために殊更過剰な演出をしてしまったのではと勘ぐってしまいましたが、個人的には逆効果だったと思われます。
○鈴木少年のハッキングシーン
→海に潜って魚とか鯨とかと戦う奴です。好みがあるかと思いますが、個人的にはダサく感じました。ない方がよかったです。
さらに主人公が何を考えているのか分かりにくかったようにも思えます。何故途中からヒナの方に気持ちが傾いていったのか、同情心、愛(love,like)ゆえなのか、伊座並さんへの気持ちはどこにいったの?それとも残っているの?などなど心理描写をもう少し描いてもよかったようにも思えます。
最後に音楽に関しては、麻枝准×やなぎなぎの組み合わせは最強だなと思いました。OPの「君という神話」は頭の中で何度もループ演奏してました。