シャベール大佐 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
人間ドラマ系の話は悪くなかったけれど、暴力描写はやや迫力不足かも
カラーギャングやヤクザたちが勢力争いをしている池袋を舞台に、トラブルシューター・真島誠の元に舞い込む様々な事件を描く、ジャンルとしてはいちおうミステリー系の作品。全12話。
約20年前の人気小説が原作。観始めて、まず気になったのは、時代設定が現在になっていること。この作品はタイプ的に、内容に世相や社会の空気などが結構密接に関わっているので、時代は変えないほうが良かったのではないかと思いました。で、実際に観ていったわけですが、感想としては、ちょっと悲しめの人間ドラマ系のエピソードは普通に悪くなかったけれど、ギャング同士の抗争を描く話などは、正直あまり面白くなかったかな、といったところ。制作が動画工房ということで、作画は普通に綺麗なのですが、登場人物たちがどこかお上品というか、ひ弱そうという印象で、暴力的なエピソードには向いていないように感じました。全体的に、もう少しガタイの良さや、堅気とは違う危険な空気があったりすると、もっと迫力が生まれたかもしれません。
声は、普通に悪くなかったですが、タカシはやや大物っぽさに欠けたかも。音楽は、OP、EDとも、この作品の雰囲気に合っていました。
最後まで観終わって、こういった1話完結系のミステリーは好きなジャンルなのですが、面白さはほどほどでした。個人的には、第4話(タクシー運転手)、第8話(シングルマザー)、第10話(兄の復讐)のような系統の話で全編固めていれば、もう少し楽しめたように思います。