まつまつ さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
前情報一切無しで観るのがオススメ
ネタバレすると面白くなくなるアニメなので未視聴の人はこのレビューを観ない事をお勧め。
前情報一切無しで視聴。
見始めて直ぐは、あざといブリッ子キャラが主人公の良く分からない話だと思って、1話切り候補になりかけたが、ラスト数分から予期せぬ展開。
主人公の1人だと思っていたナナオがいきなり死んでしまうとは・・・
てっきりナナとナナオの話だと思っていたよ。
タイトルの無能のナナもそういう意味だったんだと納得。
続きが気になってしょうがなくなってしまった。
人類の敵を倒す為の教育を受ける為に、異能力を持った子どもが集められた離島の学校。
実はその子ども達が人類の敵であったというオチ。
主人公の柊ナナは人類の敵である異能力者の生徒を殺す為に送り込まれた刺客であった。
能力者に対抗するナナは普通の人間で無能力者であるが、相手の心を読める能力だと偽り、相手の心理を読み本当にその能力があるように見せかけて相手との距離を縮めて殺していく。
ナナと同じ時期に転校してきた小野寺キョウヤは不老不死の能力を持っているが、この学園の存在に疑問を抱いていて、殺人が起きる度に鋭い洞察力で犯人の追跡をする。
追い詰めるキョウヤと逃げるナナとの心理戦が展開していき、それが中々面白い。
ナナが完全にクロだと睨んでいたと思われるキョウヤだが、別の殺人犯が存在している事が判明。
ただ、そいつはただの快楽殺人というのが何とも面白くない。
その快楽殺人犯に命を狙われた犬飼ミチルを庇い、ナイフで刺された瀕死のナナを結局は自分の寿命と引き換えに傷を治す能力者のミチルが自分の命と引き換えに傷を治して復活させる。
誰も信じずに生きてきたナナはミチルが本当に自分の事を思って行動してくれていたを知り、初めての友人になれたと思った矢先の死だった。
そして人類の敵を殺す刺客として送られてきていたが、それが大人達に都合よく利用されているだけだと気付き始める。
という所で終わるがこれがまた中途半端。
2期やらないとこれは無いでしょという感じ。
他のレビューで現代版デスノートというコメントがあったがまさにそんな感じ。
心理戦の面白さで言うとデスノートの方が上だと思う。
ただ多彩な能力者がいて、その能力を逆手にとって無能力者のナナが殺していく点は面白い。
ジョジョのスタンド能力に心理戦で挑むようなのにも似ている。
作画は微妙だが話としては今期秋アニメの中では面白い方だった。