Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
少年少女達の使命とは「人類の敵」を倒すこと―― 学園×知略×サスペンス ここに開幕!
この作品の原作は未読です。
前情報無しで視聴を始めましたが、まさかこんなショッキングな物語だとは想像していませんでした。
「わたし、人の心が読めます!でも、ちょっと空気は読めません!よろしくお願いします!」
孤島にある奇妙な学園。生徒、中島ナナオの前にあらわれたのは、転校生の柊ナナ。
ここは、さまざまな能力を持つ少年少女が集う施設。
炎や氷をあやつる者。自在に宙を飛べる者。空気を刃にして攻撃できる者——。
生徒たちは、「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うために訓練を受けているのだ。
だが、島にはいくつもの秘密が隠され、おそるべき罠が牙をむく。
続発する怪事件。学園にひそむ殺人鬼。一人、また一人と姿を消してゆく同級生。
予想を裏切る展開。知力、能力の限りを尽くした頭脳戦。そして友情。
熱いドラマにいろどられた、「人類の敵」との死闘が、いま、始まる!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
この手のサスペンスは正直あまり得意ではありません。
最初は柊ナナ視点で物語を視聴しようと思いました。
というより、クラスのみんなことが全く分からなかったので。
ただし、それもたった1話だけでしたけれど。
第2話以降、クラスメイトの視点で視聴するようになりました。
第1話であんなショッキングな出来事があったんですから…
そして紆余曲折あって最終話まで視聴しましたが、誰の視点で物語を見進めればよいのか全く分からなくなってしまいました。
ミチルちゃんが良い人過ぎたのがきっと全ての源泉なんでしょう。
凍てついていたナナの心は、少なくてもミチルちゃんにだけは開いていましたから…
じゃなかったら、最終話で自分の言動がチグハグになる理由がありません。
そして、どんなにののしられてもナナを見捨てるミチルちゃんじゃありません。
ミチルちゃんのCVは中原麻衣さんなので、「ひぐらしのなく頃に」の竜宮レナを時折感じながら視聴していました。
この事件の黒幕は誰なの?
誰が能力者を殺して回っているの?
物語の最初に一人、最終話でもう一人分かりましたが、殺人鬼はこれで本当に全部なんでしょうか。
それに島内には先に島に送り込まれた先輩がいたり、まるで全容が掴めた気がしません。
それぞれの能力者には殺害人数が推定されているのですが、よく考えてみたらそれも怪しいです。
例えばミチルちゃんの推定殺害人数は15万人以上とのことですが、舐めて外傷を治癒する能力でそんなに人は殺せないと思うんです。
そう考えると、ナナの受けている命令はどれだけの信ぴょう性があるというのでしょう。
もう誰が「人類の敵」なのか分からなくなってきました。
そして謎だけがばら撒かれたところで全13話の物語は終幕するんです。
しかも、どう考えてもキリが良いところで終わったとは言えないと思うんです。
続きが気になって仕方がないじゃありませんか。
原作は既刊7巻まで発刊されていて、第1巻から第4巻までの内容がほぼ原作に沿った形でアニメ化されたそうです。
ということは、原作のストックが貯まれば続編の制作だって可能性があるかもしれません。
これで終わったらあまりにも中途半端ですし…
まぁ、円盤の販売枚数次第というところも多分にあるんでしょうけれど。
オープニグテーマは、とみたんによる「Broken Sky」
エンディングテーマは、藤川千愛さんの「バケモノと呼ばれて」
1クール全13話の物語でした。
自分にとって得意なジャンルではありませんでしたが、最終話でだいぶ救われた気がしました。
最終話の展開が無かったら、もっと気分は沈んでいたと思います。
だから途中で切ってしまうのは、勿体ない作品だと思いました。
続編の情報を期待して待っています。