GAMMA さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
みんなの力があれば自分の壁も超えていける
ゼラオラが見たかったので視聴。
街中にばらまかれた状態異常の胞子と、
胞子のショートにより起きた森林火災を
市民とポケモンが一丸となって食い止める話。
本作のテーマは「克己心」
作中ではポケモンパワーと呼んでいた。
主人公サトシによれば、ポケモンと力を合わせれば
自分の力以上の成果が引き出せるとのこと。
実際に物語の中で描かれたポケモンパワーは以下の通り。
・陸上のケガが原因で走ることが怖くなったリサ
-> イーブイに励まされて走れるようになる
・人の顔色を気にしてだれも頼ることのできないトリト
-> ラッキーに後押しされて仲間と協力して胞子の中和に成功
・姪を楽しませるために虚言癖にとらわれるカガチ
-> 祭りで出会ったウソッキーと協力して自分の力で姪を助ける
・相棒のブルーを50年前の山火事で亡くしてから
ポケモンとのかかわりを絶ったヒスイ
-> 自分を慕うポケモンたちを信じてともに消火活動にあたる
・人間不信に陥っていたゼラオラ
-> 身を挺してポケモンを守るサトシの姿に感化され
倒れてくる鉄塔から人間たちを守る
・50年前の山火事でゼラオラの信頼を失ったフウラシティの市民
-> 今回の火災はポケモンだけに頼らず自らの手で消火活動に参加する
前半はまるっきりゼラオラが出てこないのでかなりじらされたが
後半はその反動で泣き続けていた。
具体的にはカガチがウソッキーをゲットしてからずっと泣いてた。
ゼラオラが特別ヒロイックに描かれているとか、
この映画の象徴的存在かというとそうでもない。
どちらかといえば主役はフウラシティそのものであり、
その町で生きる一人ひとりに焦点を当てたドキュメンタリーが魅力。
ポケモン映画がポケモン配布のおまけと
呼ばれる時代が終わってよかった。