まつまつ さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
Key作品ってやっぱこうなるよね
最初に30日後に世界が終わるという話から始まり、どういう展開になるのか気になりながら観ていたが、それはヒロインである佐藤ひなの中の世界が終わるという意味であって実際に世界が滅亡する訳では無かった。
という時点で思っていたより一気にスケールが小さな話になってしまった感。
この30日間はロゴス症候群で人生のほぼ全てを寝たきりで過ごさなければいけないひなが、祖父の発明した量子コンピューターの力で普通の女の子としてやりたい事をやる思い出づくりの30日間であったとも言える。
普通とちょっと違うのは自分を神と名乗る事。
実際は神では無いが、未来を予知するような頭脳回路を持っていて、陽太の身の回りでひなのシナリオ通りに動くと数々の奇跡のような出来事が起きる。
頭から量子コンピューターチップが除去され、ロゴス症候群再発で施設に入ったひなに研究員と偽り、ひなを取り戻そうと潜入する主人公の陽太だが、事前に天才ハッカー鈴木から陽太の知るひなでは無いと言われているにも関わらず取り乱す始末。もう観ていて正直気持ち悪い。
ひなの事など考えず、ただ自分のエゴの為にひなを連れて行こうとあれこれ手をこまねいている誘拐犯にしか見えない。
もう一人のヒロイン伊座並さんの存在とかも後半完全に薄れるし。
最初は陽太が彼女の事を好きで振り向かせようと努力しても相手にされず、母の死から立ち直れない伊座並父を立ち直らせてから陽太に対する伊座並さんの評価も変わり、良い感じに発展しそうと思いきや、もう後半はそんな事どうでも良い展開。
最後陽太とひなが抱き合いお互い好きな気持ちを伝えているが、陽太の好きが恋愛感情だとしたらただのロリコンとしか思えない。
途中から登場したハッカー鈴木の役目も何か微妙。
ラストはハッピーともバッドとも言えぬ中途半端なモヤモヤ感の残る終わり方。
1話から9話までの話を最後に回収している点で起承転結はしっかりしているという点は悪くなかった。
Key作品は何作か観ているがやはり自分には合わない。