テナ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
モリアーティの事件簿
シャーロットホームの宿敵であるモリアーティ教授が主人公の物語
私はシャーロックホームズは読んだ事がなくてモリアーティ教授は残虐な人物だと聞いていましたが、はたして物語のモリアーティとはどのような人物なのだろう?と言う点に注目しました。
物語はサスペンス物です。
ですが、普通のサスペンスではなくこの作品の犯人は悪い貴族で、貴族が起こす怪奇事件を推理して犯人を突き止める。
これだけ見ると一見は探偵物様に思えますが、これだけの物語なら只のシャーロックホームズの物語で充分です。
モリアーティ教授の解決には先がある。
この物語の一味違うのは突き止めた犯人を最終的に死に追いやる。
もしかしたら、結末で好き嫌いは出るかもしれません。
それでも犯人の貴族は本当に屑なんです…
中には良い貴族も居ると思うのですが、公爵夫人殿下などは良い人なのかな?って印象を受けましたが…この先どうなのでしょうか?
ただ、この作品の他の貴族は本当に最低な貴族ばかり出てきます。
こんな事件が有ったのか無かったのかは置いておいても貴族とはこの様な人達が当時多かったのかもしれません。
事件が起きると言う事は被害者や被害者の家族がいます。
モリアーティ教授の最終的な結果を見ると悪かもしれませんが、被害者や被害者家族からすると彼は救いであり正義なのです。
見方次第で悪にも正義にもなるのがこの作品の面白い一面では無いでしょうか?
モリアーティ教授は昔は孤児で貴族をよくは思っていないのですが、孤児院での彼は孤児達の中心で仲間から慕われている。
そして彼は孤児達に悪い貴族を殺す様に言い聞かせていたのです。
彼は頭が良いから解っているのです。
貴族=悪ではない。
悪い貴族=悪なのだと。
彼は彼なりの正義と覚悟を持って戦う決意をしていたのです。
差し詰めダークヒーローと言った感じでしょうか?
そして、勿論ですがホームズも出ます。
ライバルでもある2人の出会いの物語でもあります。
残念ながら1クールで面白くなりそうな所で終わってしまいますが中々楽しめた作品でした^ ^