ミュラー さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
良くも悪くも話題になった
私はいつもレビューを序盤、中盤、後半で書き留めながら作成しているのだが、本作品だけは最終話を見終わるまで一文字も書けなかった。
最後まで興味持ってみることができたという点において、うまい作りだったのではと思う。
{netabare}
最大のポイントであった最終話。感想としてはスケール小さいながらも綺麗にまとめてくれたという印象だ。
というか、この結論はちょっと驚き。
あくまで現実路線なんだ。ひなちゃんの病気は難病だし、治る可能性は低い。
いつ命が途絶えるのか分からない状況で、一生かけて看病するのか・・。
これほど現実的で残酷な結論にしたことが意外でした。
こういうお話、嫌いじゃないですけどね。
本来アニメって、夢と希望を与えるものだと思うんです。
一言でいうと、鬱なアニメという部類かなあ。
ラストシーンのひなの言葉は、1話冒頭のひなの言葉とかぶります。
ということは、最初から予定されていた結論だったんでしょうね。
宝物である素晴らしい思い出を作ることができて、幸せを感じるのはいいんだけど、
どうしてもその後を想像してしまうんだよね。
人間って常に幸せを追い求めるものだと思うんですよ。
過去がどんなに素晴らしくても過去は過去。未来に目を向けないと。
そこが描かれていないがために、鬱な雰囲気が漂う感じになっちゃったんだよね。
ここからこの作品を名作にしようと思ったら、この後を描かないといけないだろう。
ひなちゃんに奇跡が起きて、病気から回復し、何らか成し遂げてもらうというストーリー。
改めて映画作ってもいいし、ラーメン屋やってもいいけどね!
{/netabare}
まあ、世界の滅亡うんぬんから始まり、素晴らしい作画、
ひなちゃんとのギャグの応酬とか、楽しめる要素もたくさんありました。
良いアニメだったと思います。
特に最終話の音楽は気合入ってます。