Acacia さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
個性。
ボンズ制作との事で、映画館で鑑賞していて、
ネトフリで改めて視聴しました。
現代が舞台となっており、
原作からかなり色付けされている部分もあるみたいです。
私もここ数年、仕事の関係で障がい者の方々と交流させて頂いているのですが、
この映画、真面目に前向きに、障がい者の方が視ている世界を描いている気がします。
物語は
{netabare}
24歳になっても外の世界を知らず、恐れるヒロインが、
身体を盾にして車椅子を押してくれていた青年から
自立し、対等な関係に近づく過程の中に説明もなく電動車椅子に変わっていたり
仕事をする事も考えていなかったヒロインが、
夢のような将来を望んでしまう。
それでも同じく途方もない夢を掴もうと努力を惜しまない
青年との恋を通じて生きる目的を得ていく。
{/netabare}
ボンズ制作なのに、バトルもない、アクションもない、
現代では「個性」としても扱われる障がいという要素を含みながら、
甘く希望を魅せてくれる、恋愛映画といった感触でしょうか。
少しヒロインの描き方に現実との既視感を覚えた所が、
本作を評価する上で特に良いと感じた点だと思います。
100分未満と手軽に視聴できますので、
お勧めです。