かんぱり さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
500YENからはじまるジェットコースターアニメ
舞台は日本のようで日本じゃない世界。
そこは昔大きな戦争があって、カントウ、カンサイなど、エリアが完全に分かれているみたい。
カンサイにあるハンコセンターに勤める女の子(名前不明)はたこ焼き屋で男が落とした500YENを拾ったことで、アクダマと間違えられて大きく運命を変えていくことに。
この世界では犯罪者のことを「アクダマ」と呼び、刑法もアメリカみたいに懲役が加算されていく方式みたいで、懲役数百年の大物アクダマもいて。
そんな大物アクダマたち・・
運び屋
推定懲役745年。相棒のスーパーバイクで依頼されたものは何でも運ぶ。
喧嘩屋
推定懲役348年。力こそすべてと考え強い相手と闘うことが大好き。
ハッカー
推定懲役589年。難しいものほど攻略に生きがいを感じる凄腕ハッカー。
医者
推定懲役432年。命を弄ぶことに喜びを感じるマッドサイエンティスト。
彼らに謎の黒猫が殺人鬼(推定懲役967年)を警察署から助け出す仕事を依頼して、偶然警察署にいた女の子とチンピラ(推定懲役4年)も巻き込んで、物語は激しく動き始めます。
女の子もアクダマたちから何者だ?と聞かれ、成り行きで「詐欺師です」と答えてしまい、いつの間にかアクダマたちの一員として行動を共にすることに・・
よく分からない独特の世界観。キャラが濃いアクダマたち。
そんな中で、なぜか一緒に行動することになった一般人「詐欺師」の存在が面白くて見始めたんですが、物語も謎だらけの展開がジェットコースターみたいにくるくると変わり、飽きなかったのと、それぞれのアクダマたちが自分のポリシーに従って行動しているところなどが見えてきて、ますます面白くなっていった感じでした。
チンピラもいいキャラでした。長いものに巻かれろ的なホントにチンピラって感じなのですが、喧嘩屋とお互いに兄弟と呼び合う仲になって、うわべだけなのかなと思っていたら、本当に喧嘩屋を慕っていたり・・ {netabare}彼の最期にはうるっときてしまいました。{/netabare}
運び屋もかっこよかったですね!「俺に運べないものはない」とか。
最後まで自分のポリシーを貫いた生き方、そして最後。良かったです。
そして何といっても良かったのは詐欺師ちゃん♪
最初は一般人って感じだったけど、だんだんと度胸がついてきたのか、腹をくくったのか、 {netabare} 終盤は本当に詐欺師になっちゃいましたね。
彼女の微笑みながらの最期にもじわっときました。{/netabare}
処刑課の師匠と弟子も良かったですね。
公式HPを見ると、DVDには処刑課の面々のカットされたシーンなどが追加された完全版になるみたいです。ちょっと見たいかも。
ラスト。
{netabare} 黒猫の正体の兄と妹が、アクダマたちのおかげでシコクに無事逃げられたところで物語は幕を閉じます。続きがあるのかわからないけど、ここで終わりにしてもいいような気もします。
アクダマたちの物語はここで終わったのだから・・{/netabare}
絵の色使いもおしゃれでしたね。
OPも何気に話が進むと絵が変わってたりしてました。
結構グロいシーンもあったんですけど、あまり気になりませんでした。
グロ耐性ついてきたのかな?