鰺鱒 さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
間の悪さを声優さんの良い声で誤魔化しにかかってたような
原作知らず→アニメ6話当たりからweb原作読み始め→10話の段階でアニメ化範囲は原作既読
6話で原作に手を出したのは、主人公が6話で豹変したように感じられたから。なんていうか、「上には上がいる」世界や主人公の立ち位置を(かろうじて)描写していたように思っていたのだが、6話では紋切り型の俺TUEEになっていた。この豹変っぷりが原作由来なのか、アニメ化の弊害なのかを知りたかった。僕の結論としては、完全に後者。
この制作陣とは、なんかいろんな面で仲良くなれない。それを実感した一作でした。
各話のタイトル画面 : {netabare}あれ、本気でOKだと思っているのだろうか。若いのがあんなパワポ資料持ってきたら、無言で突き返すけど・・・人に見せる、読ませる気あるのか?{/netabare}
(超主観です)主人公の語り : {netabare}間の悪さを田所さんのイイ声で誤魔化しにかかったとしか思えない。構成・脚本の悪さを感じる。1~3話の主役の語りと終盤(9話冒頭と終盤、12話などが顕著かな)のテンポがまるで違う。テンポの変更が良い影響をもたらしたとは思えず、この方の特徴(なのかな?)である息を抜く際に生じるh/g音が悪目立ちしたように思う(桑原さんもちょっと)。こういう音はたまに出るアクセントだから良いと思うのですが・・・・。はにかみ発声も使い切った感じ。正直、終盤は癇に触るほどだった。
主人公に限らず、中盤以降は全体的に会話のテンポが間延びしていて眠かった。その上で画ではなくセリフで説明するものだから、なお酷かった。{/netabare}
作画面 : {netabare}効率よく「アニメーション」を成立させる試行錯誤のようなものは感じられた。でも、正直不自然に感じる。妙に髪の毛が跳ねるアップ描写直後に、「the 書き割り」の引き映像(6話・坑道内)。ギャップが凄い。手前側が書き割りで、奥側がうで振りと足の動きがあるって、なかなか見ないやり方だったな。違和感凄かったけど。
なんて言うか、レイヤー(フォトレタッチソフトの方ね、コス関係なく)。温故知新とでも言わんばかりに、初期Flash動画技法をそこかしこに見た気がする。
最終話はアニメーションとしての作画も酷かった。動かない。行き過ぎアップ。{/netabare}
いやー。。。原作知ってしまうと、{netabare}アニメ化で生じた諸々の粗が目立ちます。原作の面白いところや、作者がそれなりに考えた人物像と、そうなった背景、スライムの活躍などが諸々省かれ、軽薄俺TUEEいっちょあがりの浅い物語に仕上げてしまった。なんだろう。誰かがまとめた原作のあらすじを原本にしてプロットたてたような、そのくらいの違いを感じました。{/netabare}
で、なんで「神達」なんだろう。「神々」ではだめなん?
[2020/12/24 v1]