まつまつ さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
クライミングの作品だけど、どういった層の人をターゲットにしたのだろうか?
昔からある高校生スポ根モノをクライミング女子という今時の組み合わせで少し新しくした感じという印象。
題材は良いのだけど、正直クライミングを少々齧った事のある人間としては突っ込みどころ満載過ぎて話に入り込めなかった・・・
まず高校生で腹筋がみんな割れているのに胸もしっかりある。
それも殆どの生徒がっていうのがあり得ない。
ウサ耳付けてたり、語尾にニャン付けたり、くるくるすーとかキャラのインパクトが強すぎてちょっと。
まぁスポ根アニメは昔からキャラが強烈なのは付き物だけど何か良く分からない萌え要素をぶち込み過ぎ。
そういう非現実的な設定に出来るのがアニメの良い所と言われちゃぁそこまでなんだが、もう少し技術的な解説があったり、純粋に真面目なクライミングアニメとしての方が個人的には楽しめたような気がする。
どういった層の人に観てもらいたい作品かがイマイチ見えてこない。
主人公の好が成長していくサクセスストーリーは良いのだけれど、いくらオブザベーション能力に長けていて天才と言えど、大した運動もしていなかった人間が1年足らずで高校生トップクラスの実力にはまずなれないでしょう。
序盤で外岩に行った時、グレード1級の猿返しの岩に挑戦しているが、初心者だと普通は3級ですらそう簡単には登れないんですけど・・・
同じ部員の隼もストイックで性格が生真面目過ぎる。
最初興味があってクライミングウォールに触ってみたいだけだった好に対して、楽しいだけで登っているような奴の入部なんて認めない的な事言っていたけど、最初のきっかけが楽しそうで何が悪いんだ?
むしろそれが普通なのでは?
試合で勝つとかは普通に考えてその次の段階でしょ。
ましてや好なんてクライミングがどんな競技かも全く知らない状態で来たんだから。
そして最後の大会、部長でエースの四葉不在でも団体優勝してしまうって、花宮の選手層厚過ぎというか他の学校の選手層が薄過ぎないか・・・
コンバインド・ジャパン・ハイスクールカップがクライマックスなのに回想シーンばかりで肝心のクライミングシーンは殆ど無し。
特にボルダリングが最も得意ジャンルのハズなのに順位だけって・・・
最後の結果発表もかなりの駆け足。
話のメインが関東クライミング選手権であればクライミングシーンの尺はそこで使っているので、最後の大会で同じような登りのシーンはいらないっちゃいらないのかもしれないけれど。
ちゃんとした濃い内容にするのであればもう1クールあっても良い位の作品だった。