ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
そう私です。
序盤 ああそういう
中盤 ふむ
終盤 おお?
この話は冒険譚に憧れた少女の話
ジャンルは魔法・旅
タイトルで大体察しが付くと思いますが、魔女が旅する話です。
基本一国(村)あたり一話ですので、話のつながりは薄いようですが、新キャラなどが後々出てくることもあるので一応全部見ましょう。
一話は旅するに至るまでの話なのですが、それ以外は一話完結です。
故に「キノの旅」と比較する人が多いですね。私も本作を見始めたときはキノの旅を連想しました。
優劣という表現はあまり使いたくはないので、あくまで個人的に好きかどうかを申し上げます。個人的には本作のほうが好きです。主人公が主人公していない、というのが非常に大きな理由です。主人公最強では決してなく、しゃべるバイクもなく、進んで人助けをするというおめでたい頭でもない、という性格が私には合っていました。所詮旅人は旅人ですから、深く入り込んだり、事件にわざわざ介入したりは不要なのです。その点本作は訪れた国民を中心に描いているので、旅感が非常にあり好きです。
私の老後の計画として最有力候補が「静かなあてのない旅」なので、非常にこういうのに憧れるわけなのです。まぁ現代には魔法も魔物も絶対的な平和もありませんから、本作のように旅ができるわけがないのですが、それでも見てるだけでわくわくするような作品となっています。
物語としては個人的には良かったですね。旅物語では薄い展開のほうが旅感があり、好まれると信じていましたが、案外「キノの旅のほうが内容が濃く、面白かった」という人も少なくないようです。
別にあちらを批判するつもりは無いのですが、あちらとこちら大して内容の濃淡変わんなくね?と叫びたい。
本作は各話ごとにテーマが設けられており、一話一話を深く味合うことで旅と哲学を楽しむことができます。まぁ合う合わないはあるでしょうが。
個人的には3話が大好き。
{netabare}最終話は様々な選択をした「私」がたくさんでてきましたね。特に粗暴な私に関しては興味深いものがあります。
全てにおいて選択が存在しており、旅とは選択の連続であります(人生もそうなのですが)。結構わかりにくかったのですが、あれは物理的な選択だったのですね。単純に訪れた町の順番が悪かったということですね。(訪れた町の順番が違うだけで喰種とかゲル状になるんでしょうか。そのうち「失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した」とか書きそうですねw)。
選択というのは分岐点で起こるものであり、必ず「IF」が存在します。様々な私のIFの先にいて、様々な葛藤や喜びを味合い、それでも生きているのは一体誰でしょうか。
そう私です。
どんなに自分とかけ離れても、その人は私なのです。どんな選択も私がして、私がそれを行ったのです。私は私であり、私でない私も私なのです。受け入れろとか認めろというわけではありません。ただ、私の選択の先に私がいて、少なくとも私は私を否定してはいけない、ということではないでしょうか。ちょっとめちゃくちゃな文章ですね。上手く伝えられない...{/netabare}
誰目線だよ、という文章ですし後で読み返したら恥ずかしすぎて死にたくなるのは必然なのですが、それでもちょっと書きたかったのですw
監督は窪岡俊之さん。はるかなレシーブの監督をされた方ですね。昔はキャラデザもしてたみたいですが。
シリーズ構成・脚本は筆安一幸さん。少女終末旅行や転スラなどのシリーズ構成をされた方ですね
キャラデザは小田武士さん。はるかなレシーブのキャラデザをされた方ですね
劇伴はAstroNoteSさん。初劇伴だそうですね
アニメ制作はC2Cさん。はるかなレシーブやひとりぼっちの〇〇生活を制作したところですね
作画は良かったです。
opはRIRIKOさん作詞曲、伊藤賢さん編曲、人形店主役の上田麗奈さん歌唱の「リテラチュア」
edはChouChoさん作詞曲歌唱、村山☆潤さん編曲の「灰色のサーガ」
声優さんは良かったです。
総合評価 個人的にはこっちのほうが好き