まつまつ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
面白いんだけどちょっと駆け足過ぎた
かつてのオリンピックメダリストの荒垣城太郎が怪我等で低迷し引退直前まで行くも、娘の玲や突如現れた謎の忍者レオの応援や励ましで再起を賭け、見事復活するという話。
11話の中に復活に賭ける城太郎、母を亡くし、父を応援するも何処か寂しさを感じ悩む玲、天才バレエダンサーとして活躍するも、プレッシャーに圧し潰され踊れなくなり、日本に逃亡し葛藤するレオの話と3つの軸があるので、内容が分散されて、メインの体操が結構薄くなってしまっている感が否めない。
勿論一つ一つの話は悪くないが、ちょっと詰め込み過ぎてしまったのではと思ってしまう。
特に最後の駆け足感が強かったので、せめてもう一話位欲しかった。
練習しているのは鉄棒のみのシーンしか無いが、大会は個人総合で出場しているので、それよりは鉄棒に絞ってもう少し深く掘り下げた方が体操シーンを掘り下げられたような感じがした。
また、そうすると実際に活躍する内村航平選手と重なる所もあるし良いと思った。
滝沢もあゆの為に努力してかなり好成績を残していたが、練習や演技のシーンが全くなくて勿体ない・・・
レオは城太郎の体操が好きなのに、何故演技を観ずにイギリスに帰ろうとしたのだろうか。
城太郎の強さを観て、弱い自分にはもう合わせる顔が無いという気持ちや、自分には城太郎の様にはなれないという怖さを感じてしまったのだろうか。
孤独でストイックに戦う南野も良いが、守るべき人や協力してくれる仲間によって自分の持っている以上の力が出せるようになる。
というかそうであって欲しいという気持ちの出ていた作品だと思った。