homoslayer さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:今観てる
うん
なんか凄くネット上で駄作駄作言われているのでかじってみた。結論から言うとすれば視聴者のタイミングの問題が大きいだろうと予想する。
この物語は自称神と名乗り、世界が終わると告げる女の子と受験を控えた高校生男子の話である。
序盤はコメディ満載でクスリとできるシーンも多々あった。様々な媒体でレビューを見るとギャグがつまらないという声があったが、それは好き嫌いによるものであり、決してギャグ自体が寒すぎるという訳では無かった。そして途中の麻雀ネタ、ここが1番の賛否両論シーンと言っても過言ではないだろう。自分は麻雀を全く齧ったことも無いのだが、割とずっと笑っていた。もともとこのアニメのギャグシーンは無茶苦茶な物が多いのだが、それを麻雀というルールの有無が明白な物に落し入れることによりそれがより鮮明に味わうことのできるとても面白いシーンだったと思う。ここまでが序盤なのだが、ここまでのシーンでなにか大きな動きがあったようには感じなかった。
そして中盤以降はシリアスなシーンが挟まり、終盤はかなり暗い物語になる。途中から出てきたキャラクターが主人公とは別に話を進めていたのだが、そことの関係性が一気に繋がった9話は見終わったあと「なるほど」と感嘆の声を漏らしてしまった程だ。
そして終盤も終盤の10話、11話だが、とてつもなく暗い。主人公に対してこれは可哀想だとも思うし、主人公の行動に対して苛立つ場面もあった。今現在ここが最新話となっている。ネタバレにもなるので詳しい言及は避けることにする。
ここからは最初に提示した結論の「視聴者のタイミング」について話していこうと思う。
ここまで軽くあらすじのようなものを綴ってきたのだが、すこーし振り返ってみる。序盤と10話11話の落差がとてつもなく激しいのだ。そして序盤、それも8話くらいまではギャグ、日常シーン主体のアニメに見える。その差僅か3話だ。僅か3話の間に物語はかなり大きな展開を見せる。リアタイで見ていた人は1週間に1度しか見ていない記憶に薄い状態で見ることになる。するととてつもない落差についていけなくなるのもおかしいことでは無い。
しかし、一気見した人からしたら展開の落差が激しい事はむしろスパイスのように感じる。記憶に新しいので伏線を見つけやすく、また主人公たちに対しての感情移入もしやすい。
これが僕の考えた賛否両論の理由である。
あえて個人的にレビューするとしたら
いい所と悪いところが顕著に見えた作品とでも言ったところだろうか。
かなり映像や音楽はいいと感じたので是非それ目的で見てみてはいかがだろうか。