mmma さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
熱演がじんわり沁みる
住民の多くが何らかの超能力を持っている特異な街「サクラダ」で、この街から超能力を消滅させようとする者と、それを守ろうとする少年少女の争いを描いた作品。
互いに、複数人の超能力を組み合わせて状況を打開し相手を封じ込めようとする様子は一種の知恵比べのようで、組み合わせの意図が明かされるたびに気持ちが引き込まれた。質の良いパズルの解法を見ているようだった。
しかし出色なのはそこだけではない。メインキャラ3人(ケイ、春埼、相麻)の演技がとても良かった。悲しみや怒り、強い感情を表に出さないようにしているのに、どうしてもそれが染み出してしまっているような、耳に残る声。
特に、相麻の声。悠木碧はちょっと凄い。
キャラデザインが地味なので、敬遠する向きもあると思う。そこがもったいない。
でも川面監督の作品には感情の押し付けのようなものがなくて、とても好きだ。
あと、前期エンディング曲「トナリアウ」は良曲。