退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
魔法使いの女の子が旅をしていた
「魔女」という単語を聞くとダークな感じでなんとなく取っ付きづらい印象を受けてしまうが、
「魔女」の一人である本作の主人公は、ため息を零してしまうほどの美貌の普通の女の子だったので安心した。
この世界での「魔女」とは、公式な試験に合格した資格持ちの「プロ魔法使い」がそう呼ばれているとのこと。
絶大な力があるからといって好き放題できるわけではなく、切り裂き魔のように悪事を働けば、実力者の集まる魔法統括協会に取り締まられる仕組みになっているっぽい。
(権力が集中しているため、協会が秩序崩壊の色に染まったらとてもやばそう)
本編は、超作画魔法アクションシーンがあった第1話には見劣りするものの、それ以降のお話も作画綺麗で魔法エフェクト凝ってて一定以上は面白かった。
楽しいエピソードだけではなく、救いのない胸くそエピソードも織り交ぜ、イレイナが旅路で意味ある経験をしていくところがこの作品の良さだと思っている。
あと、具体的に言葉にはされなかったけど、【ニケの冒険譚】の「ニケ」はイレイナのお母さんってことでいいのかな?
第1話終盤にフラン先生が呟いた「会いたい人」とは師匠であるニケ(あるいはその娘のイレイナ)のことで、
冒険出発前に母が「予備」と言って持たせたとんがり帽子は母が現役時代に着用していたものであり、“御守り”的なニュアンスを含んでいたわけか!
第2話でサヤに渡した帽子は確か「予備」じゃない方の帽子だったから、
それ以降はずっとニケの帽子を被って旅をしていたってことだね。
しかし、伏線回収したタイミングが個人的には微妙で、イレイナがフランとニケの繋がりに気付いたのは順当なんだけど、《ニケ=母》を察する要素がかなり分かりづらかった。
余韻の残る素敵なED曲は、私が中3の頃に好きだった『アトリエシリーズ』を思い起こさせるような音調で懐かしさを覚えた。懐かしすぎて胸が苦しくなった。