P さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
上手く繋がっている!
多少時系列が前後しますが、そこがまた飽きさせないという点では良かったです。
引き続き善悪について考えさせられました。
各キャラの主張を聞いて、こういう人いるなーと思いながら見ていました。
間違えかどうか単純に判断出来るものではないのですが、逆の立場に立たせたり、相手の価値観を違った形で本人に返すのは見ていて快感です。
大体面白かったのですが「紅涙の理由」の所では、博士の言っている事の方が将来的に現実になりそうだし、落とし所としてはしっくりきませんでした。
まぁ過去の復讐を果たした主人公の仲間という点と、それを貫きつつも自分の子供を打とうとか悩むシーン、それに気遣い代わりに引き金を引く主人公、といった流れは色々な葛藤が描かれていて見事でした。
一概に悪いとも言えないといった所です。
ラストの「死神の喪神」では、5年前に主人公が連続猟奇殺人の容疑者(以下a)を殺し、その心臓を移植し助かった相手が連続殺人犯(以下b)となるという話でした。
主人公がbを殺しに行った時、5年前にaを殺していなければ、bが殺した十数人は死ななくて済んだのかもしれないという話を聞かされます。
2人の共同作業とも言われ、責任を感じさせられる場面でもあったのかと思います。
それでも主人公は動揺せずにいました。
仕事だから仕方ないという事で感情を押し殺していたのかもしれません。
しかし、最後に仲間の女性が死体で出てきて取り乱すシーン、臓器の事は考えずナイフを使う所などは良い意味で感動しました。
今まで通りでは無い演出、主人公をどう逆上させるか、犯人の矛盾に満ちた言動、理解できないもの、よく考えられているなーと感じました。