snow さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
至上のテキスト<85>
完結編ということで、世界全体像の提示・散りばめられていた伏線の合流がなされてドラマ的にもうたまらん状態。原作者の手腕ということになるけど、いきなりマーレ世界を出して物語る上で十分な社会への認知をもたらしつつドラマを転がしていくとか、そら恐ろしいほどですわ。
オリジナルアニメとかだと1クール費やしても穴だらけな印象しか残さない世界描写が多いってのに、3~4話程度でそれ以上をなしとげてる。
伏線の合流についてはサシャが助けた娘・サシャを殺した娘といったところがわかりやすく、細かいところで見れば諫山先生どうしちゃったの?とただ性癖が漏れ出ただけに見えたザックレーの椅子も、アルミン&ミカサが面会しにきたところで空の椅子をチラッと見ることでどういう処遇にする腹かを暗示するのに使われたり。
制作会社が WITからMAPPAに変わった影響については、たしかに立体機動装置で飛び回るだけで動きの快楽をもたらしてたあたりは消えてしまいましたわね。
ドラマ展開ではカットされたところを惜しむ感情はありつつも、不足なくやれてたんじゃないでしょうか。
ミカサのメンタルを破壊して間が開くわけですが完結までのドラマが見れるのが楽しみ。
完結に向かって<80>
2話まで視聴。
いよいよファイナルシーズン、まずは視点をマーレ側にうつしての開始。
初回は近代戦で巨人が通用しなくなりつつある情景から。
バカスカ人命を消費する塹壕戦、被差別民族を機関銃陣地に突撃させたり巨人爆弾として投下したりエルディア人の扱いの酷さをこれでもかと見せてますね。
2話目で帰郷してエルディア人ゲットー・ライナーの葛藤を描いた。
主人公周りのキャラを引っ込めたままじっくりと描かれる世界観。中央値の向こう側が多少振り落とされても作品世界の完成に注力してて良いですね。