退会済のユーザー さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
久しぶりに出会った良作
世界観、キャラ設定は見ていて飽きなかった。久しぶりに良作に出会ったなと思っている。
個性豊かな登場人物であり、シャーロック以外のキャラそれぞれが関わる話が最低でも1話あるという事において印象が良い。
【キャラ】
色んなキャラが居るが、印象として残るのはシャーロックとワトソン、モリアーティ、切り裂きジャックあたりだろうか。個性的なキャラが多いと思ったが、ストーリーのせいか、あまり印象に残らなかった。もっとそれぞれのキャラにフォーカスしてもよいのでは、と思ったり。全てのキャラがワトソンに劣るシャーロックの助手のような立ち位置になっている。
だが、声優さんの演技は流石だなと。特に挙げるなら、シャーロックと切り裂きジャック、この2人だと思う。
落語家として2人を演じるシャーロック。喋り手は同じキャラでありながら、2人で対話しているような感じ。このハイペースな喋りの中でもこのように演じ分けられることがすごい。
男と女の中間である切り裂きジャックの狂気じみた人間性。普段と切り裂きジャックの差も激しさ、入れ替わりが激しくてこちらも全く別人のように感じ、狂気じみている。
【ストーリー】
アンダーグラウンドな世界観、とても好き。あと、日本とアメリカ、そしてその他の国々など色んな文化が入り混じっていることも世界観として面白い。賞金稼ぎのために探偵を行う、というゲーム性にあふれた感じも良い。
結局全ての謎をシャーロックが解いてしまうという、キャラの濃厚さから考えてとても残念な感じ。まぁ、一番の目玉商品がこのシャーロックの謎解き+落語なんだろうが、それにしても残念。シャーロック以外が解く謎もあっていいのでは?スペックに差がありすぎて、謎解き合戦には全くなっていないため、他のキャラが居るのか?と思うほど。
謎解きについても、探偵もの好きの自分からしてみれば、少し物足りない。エンターテインメントとしては十分楽しめるが、頭脳戦、または心理戦、謎解きなどの要素は希薄。
モリアーティについて。話の半分をモリアーティが占めている。モリアーティ関連が後半ずっと続くし、話が重くてそれ以外の話の印象が薄い。まぁ、名前的にモリアーティもといモランの時点で何かありそうと予想できてしまうが。
話のテンポはよかった。飽きずに一気見してしまう程、見ていて楽しかった。伏線の張り方、特にモリアーティとシャーロックの出会いのシーンで蝶が死ぬところ。これは色々考えてしまう。
【まとめ】
それぞれのキャラのスペックがもっと高くなり、張り合いのある頭脳戦を繰り広げてくれたらもっと満足。なかなか新しいテイストの作品で、色々書いたが満足度はかなり高い。個人的にはモリアーティが超ドタイプキャラだったため、嫁に迎え入れたいところ。