Acacia さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
企画が通った現場を見てみたい。
アイドルアニメもゾンビ映画も余り嗜まず、
趣味の範囲外の作品だと思うのですが、
ヒット作。人気作であるという事で試しに視聴。
率直に言えば素晴らしかったです。
「美少女アイドル」という概念を「ゾンビという設定」で崩す
ホラー作画、笑いの演出。革新、挑戦ですね。
でもしっかりアイドルの煌びやかさも随所に
練りこまれているので、少女(?)が漂わす可憐さもある。
違う時代を生きてきた元アイドル達、故の価値観の違い等は
「ゾンビ」を代用できない程、生きた設定になっているのも良し。
本編だけでなく、アイキャッチで佐賀アピールをしっかり忘れない
佐賀愛に溢れた作風も良し。こういう細かいポイントに
凝っているのも素晴らしいです。
また、プロデューサー役の宮野真守氏の演技が素晴らしい。
構図としては男1、女7の対比なのに、コミカルでハイテンションな
演技で突破していく。たまに何言ってるか解らないけど(笑)
音楽としては、オープニングがセンスの塊みたいで
何度見ても飽きないです。始まる度に、
至福の90秒を今から堪能できるんだとワクワクします。
正直、何が元ネタなのかすら全く解ってないですけど。
さて本作、素晴らしい要素はやはり
一度死んだ少女達が死という経験を通過してなお、
夢と希望に人を酔わせるアイドルを目指す姿でしょうか。
実は自分は人生でアイドルを好きになった事が皆無なのですが、
アイドルの姿に希望を持つ人の気持ちが絵なのに理解できた気がします。
凄く元気が身体の内から溢れるような視聴後の余韻でした。
最後に何よりも気になった事。
「この企画を考えた人(達?)」と「プレゼンした人(達?)」と
「GOサインを出した人達」の現場が何よりも興味をそそられます。