gkm さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
淡々と提示された問題を、粛々と解決していく作品
【主人公】
犀川創平(さいかわ そうへい)
西之園萌絵(にしのその もえ)
【感想】
与えられた質の良い推理クイズをただ解くことを楽しむ作品になってしまっている。先の読めない展開にワクワクするわけでもなく、登場人物に共感することもない。用意されたひとつの答えにむけて、淡々と物語が収束していく。
【高評価】
終始淡々と物語は進み、謎は非常にシンプルで推理を楽しみながら視聴できた。自分が産んだ子供をトリックに使ったのも興味深かった。
【低評価】
哲学的っぽいだけに見える登場人物たちの発言が好みでない。
島にゼミ合宿に来た学生たちの出番や活躍がなさすぎて、四季を逃がすために置いただけの作者による装置にしか見えない。
先生が常にタバコを吸っている描写が多すぎる。最後の仮想世界で言ったセリフ「海の中では煙草が吸えない」もただのニコチン中毒者のセリフにしか見えずどこかかっこ悪い。
わかりやすいミスリードが異様に多かった。萌絵が実は犯人なのではと思わせるシーンや人工知能が殺人を犯したんじゃないかとか思わせようとしているシーンが多く若干冷めてしまう。
映像で見ているからかわかりやすいトリックが多かった。はっとする推理がなく物足りない。
殺人の動機もさっぱりしない。名探偵コナンみたいにアホみたいな動機のほうがまだ納得感がある。
四季が物語上の舞台装置でしかないことに不満がある。人間味がなさすぎる。