退会済のユーザー さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ある意味究極
深夜アニメの進化ルートの答えの一つ。
「アニメキャラを愛でる」に特化した尖った作品。
通年アニメは主題のテーマ以外にも割く尺があり、本筋と全く剝離したエピソードを入れる事でキャラクターの幅を表現する事が出来た。今では考えられないサブキャラの深堀りさえも可能であったが、現在の1、2クールではとても無理。キャラクターの人格や心情を表現することなどほぼ不可能に近い。せいぜい「これがあったからこうなりました」と説明するのが関の山。ゲーム業界から輸入された概念「イベント」「フラグ」「ルート」はホントに便利で元ゲーム屋のテクニックは瞬く間に浸透していった。まともな物語を語ろうとすればするほどキャラが「記号」と揶揄されるのは不可避に近く、近年の作品では登場人物の数を著しいほど減らす設計を余儀なくされた。それを逆手にとったのが「けいおん!」に代表される内輪もの。そしてこれはその先へと進化させたものではないかと思う。作品の中にいるキャラではなく、キャラクターが存在する為に世界があり、世界観は引き立て役でしかない。そして本作は世界さえも最低限で済ませようとする。
視点と対象たまに脇役。外野を完全に棄てメイン2人に注力する。幕を変えキャラを変え、深みを演出すると共に推し幅も確保。そこまで徹底してキャラクターを描くスペースを確保しておきながらもキャラ造形は徹底して容赦なく「記号」。ここまですれば濃密なキャラを複数誕生させるのは容易ではなくとも不可能ではなくなる。外野から全く干渉されない世界、いくらでもブッ飛んだキャラでいい。メインヒロインのガハラさんが好みでないとしても他のキャラが良ければいい。キャラクターの造形はしっかりとバラエティを確保しており、オムニバス形式のような構成がこの点でも活きる。様々な芸風のキャラの博覧会。アニメキャラクター達の属性というより「芸」を堪能するイメージビデオ。
お話なんかなんでもいい。かわいそうな女子を安全圏から眺めるのが深夜アニメ(これもエロゲからの輸入?)のキモなのでやっぱり心の闇とかすれ違いとかそんなシリアス展開は必須。それでも最後はメインヒロインの魅力爆発でなんとも懐かしさも感じるような穏やかな時間が流れる中、しっとりと名曲で締めるラストシーンは名作を冠するにふさわしい結末ではあったと思う。
シャフト×西尾維新
この2大ブランドの成せる技という評価には一片の異議もない。
ただブランドのネームバリューも加味された評価ではないのかとは思う。
さすがシャフト!西尾センス最高!
どこでもいいじゃん。誰でもいいじゃん。制作会社も原作も監督も脚本も全然知らんし周りの評価もボロクソで円盤も全然売れてない。そんなんでも「俺は、面白いと思う!」って言いきれるかどうか。好きってのはそういうことじゃないかと思うんだ。誰かと一緒だから「正解」とか「安心」とかそんなの探してどうすんのって思う。
これは多分マニア向け。一般の人は観るのシンドイと思うな。でもたとえ何と言われても自分の好きはしっかり貫くべき。他人は他人の好みがあるので押し付けることもできないからね。
ぼくですか?
シャフト成分…ドヤ感がスゴイ。最初は面白いけど続くとクドい。
西尾成分…あざといのはともかくスカしたセリフが鼻についてクサすぎる。
これマンガもダメだったからやっぱり自分はニワカなんですよ。
ニワカは「めだかボックス」でも観てろってことなんですかね。