pikotan さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
空想で済まない現実
超有名作品ながら物語が暗そうだったので視聴を躊躇っていましたが、先日BS12で放送された劇場版を試しに観たところ面白かったため、順序が逆になりましたがすぐにTV版も視聴しました。
作品は言論の自由や表現の自由を題材としていますが、同時にラブコメ要素もあり面白かったです。
こんなことならもっと早くに観ておけば良かったとやや後悔。
高評価を得ているのも納得です。
しかしこの作品、単に笑って観てはいられません。
この作品が作られた当時なら、日本ではこんなことはあり得ないと笑っていられたかも知れませんが、今現在においては将来現実になるかも知れないという恐怖心がありますね。
以下、アニメの話から逸れるので畳みます。
{netabare}
共産圏国家のみならず最近は民主主義国家においても強権的な政治が見受けられ、お隣韓国では文政権に都合の良い検察改革が強行されました。
日本においては言論の自由等は永遠に保障されるものと理由もなく思っていましたが、今この作品で描かれたことが現実となりつつあるように思います。
前政権では自分達に都合よく公文書の改ざんや破棄が行われ、真実が捻じ曲げられたり隠されたりした可能性が指摘されていますね。
前首相が札幌で街頭演説を行った際には、前首相を批判するプラカードを掲げただけで警察に排除された人がいましたが、以前はこんなことは無かったはずです。
これが野党を批判するプラカードだったら、恐らく排除されることは無かったでしょう。
いつの間にか日本が香港のようになっていたということが無いように、国民が気を付けていくしかないですね。{/netabare}
2020年12月15日一部記述を修正