on さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
時代は変わっていってるんだと思ってしまう作品
昔のアニメを見ているとノスタルジックに感じる事もあれば最新のアニメと比べるとどうしても劣ってしまう部分を見つけてしまうことも少なくない。
2013年放送の弱虫ペダル。全38話で構成された第1期は主人公小野田坂道がロードレースの世界に興味を持ち、自転車競技部の仲間と共にインターハイの頂点を目指す過程が描かれた。
ロードレースというあまりない題材の中レースの熱さや選手の心から勝利を欲する気持ちや目的を達成したいという執念を見事に描いている。王道でも色物でも結局のところスポーツアニメに大事なものは熱さだ。弱虫ペダルはその熱さを見事に描いた。熱さを描ければ自ずとストーリーやキャラクターの魅力は着いてくるもので非常に面白い作品だっただろう。
だが7年前のアニメ、たかが7年されど7年。技術的な面でも流行も最新のアニメとは少しズレていることは否めない。話は確かに面白かったがストーリーの随所に挟まれる回想は話が進めば進むほどくどく感じてしまった。選手が語っているシーンの最後に挟まれるSEも多用されるとチープに感じてしまう。少年誌のアニメだから多少はある事は仕方ないが弱虫ペダルのそういった要素は見れば見るほど目立ってしまう。もっと話をまとめて展開することも出来たはずだ。回想が悪いとは言わないがあまり多すぎるのも困ってしまう点だった。