「劇場版「SHIROBAKO」(アニメ映画)」

総合得点
80.4
感想・評価
352
棚に入れた
1688
ランキング
458
★★★★☆ 4.0 (352)
物語
3.8
作画
4.1
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.1

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ネタバレ

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

結果的にTV版の評価を下げたのではないでしょうか?(ネタバレあり)。

ラストで「伝えたかったことは伝わった?」と問われました。
TV版では溢れる数えきれないほどの熱いメッセージが伝わりましたが
劇場版では、TV版以上のものを感じることはできませんでした。

いろいろ残念です。
TV版であたったから劇場版でもあてたかっただけのように感じてしまいます><。

劇場版でいきなり5年?経過させて
ムサニの状況も劇的に替えてしまった代償は
まったくそれにみあってなかったですね・・。


自虐的なのかどうなのか
本編終盤で語られる、修正前シヴァに対する登場人物たちの評が
そのまま本作の評のように感じてしまいます。


以下、いろいろ残念だったことを書き連ねます。


まず、宮森の仕事ぶりがよくわかりませんでした。
中盤以降に「プロデューサー」って言葉がやっと耳に入ってきて
ああ、そういえば・・って気づく程度の自分の認識でした。
制作進行の時の方がわかりやすかった。


劇中で作られた劇中作品での説得力が皆無・・。
TV版では、ここをこうやってみたっていうのを
じっくり実例で観て感じることで感動できましたが
劇場版では端折られすぎており
なおかつ完成品を観ても、ココロがまったく動かない・・。
←ココ、致命傷。。


「あがいてやる」発言ありましたが
これって現実の本作とリンクさせたい意図??。
劇場公開されたあとに、修正版を一部劇場限定公開?
DVD&BDもそっちに変更??(しらんけど)。
さすがにそれはナシでしょ。


いろいろ欲張りすぎて展開がTV版の焼きまわし・・><。
展開がTV版で観たものばかりで予測がついてしまうし
なおかつ端折られすぎてるので
新鮮な感動がほとんど得られませんでした・・。

例えるなら
同じ料理をまた出される。
違う素材に変えて変化つけてるけど、味の変化はほとんどなし。
前回(TV版)はフルコースだったのに
今回(劇場版)は一品料理になってしまって満足度激減・・的な。


好きだったTV版でのキャラも、キャラによっては大きくいじられて
これってTV版のキャラさえ、ある意味ころされてしまってますよね><。
(遠藤さんとか特に違和感大きかったです。
 なんか遠藤さん1人にヘイト役押し付けられてしまった気分・・)

でもやっぱ、TV版のムサニがころされてしまってるのが何よりかなしい。
それも劇場版のためだけにって理由で・・。
これってTV版の評価すら下げてしまってますよね・・。


できればTV版の続きの世界を
TV版2期としてじっくりゆっくり描いてほしかったです。


TV版ではいいアクセントになっていた
いろんな白昼夢展開?(夜もあったが)、幻覚展開?
も、過剰すぎて冷めてみてしまいました。
時代劇がかった某シーンも特に。

そこにさく時間があるのなら
もっとメイン5人の成長に焦点をあててほしかった。

多くの登場人物が少しずつ小出しされるだけなので
うすっぺらい総集編的にすら感じてしまいました。


他にも多く書きたいことでいっぱいなのですが
また考えがまとまってから追記したいと思います。


とりあえずの結論:TV版こそが至高!。


-------------------------------------------------
追記します。

違和感はどんどん湧いてきます。
まずは5年経ってる?ハズなのに5年前のまま?って感じる場面。

小笠原さんが相変わらず原画作業専念続けている??。
さすがに長すぎじゃないですか??。
「今やらないと後悔する」ってTV版と同じセリフいってるし。

矢野さんの実家問題も5年前そのまんま流用。
釣りシーンへのつながりもそのまんま流用。

なんか、いろいろ雑すぎじゃないですか??。


遠藤さんの嫁さんの場面。
なんか理想すぎて、エロゲっぽさすら感じる。。


序盤でのTV版の要約説明シーン
なんかデフォルメキャラ化で丸まるしすぎて
TV版本編の本質までチープにさせられてしまった気がします。

っていうか、そもそもその要約説明シーンない方がよかったです。
(未見の人もその方がいろいろ想像する楽しみができたと思います
 気になった人はTV版視聴につながるでしょうし)


TV版の劇中作品も、いくつかの場面で同様にデフォルメ引用されてますが
こちらもTV版本編の劇中作品がチープにさせられてしまった気がします。


第三飛行少女隊に至っては
TV版本編で否定した原作レイ〇を
2期でムサニ自身が関与してしまっている。
「仕方ない」とはいいつつも
これって実質、TV版の否定になってしまってますよね。

さらには野亀さんの「同じ轍は踏まない」発言も
いやいや、既に踏みまくってるでしょwっていう矛盾。


宮森がふいに本田さんに口にしそうになった
「いいですよね、本田さんは好きな仕事ができて」
っていうのも、やっぱ個人的に消化しきれません。
←個人的にはここもかなり致命傷。


本編最後でSIVAを完成させたからといっても
今後のムサニの変化につながる何かが得られたとは感じられない結末でした。

TV版ラストで
あんなに多くの関わった人たちとの一体感+想いの強さに感動させられたのに
たった5年経っただけで、絆はそんなに脆く崩れ去るものなの??。


かたや本作ではSIVA完成後直後から関係者は既に散り散り??。
あがいた結果、作品は完成しても、人と人とのつながりは??。

リアルな日常の繰り返し業務ではそういうものだとしても、それはそれ。
アニメの世界では、少し誇張された夢を見させてほしいのです♪。

せっかくTV版で味わわせてくれた感動・夢が
劇場版によって水をさされてしまった・・。
そんな気分だけが残されてしまいました。

このままだと
すぐにまた、第三飛行少女隊2期のような作品を作ってしまうんじゃないの?。

投稿 : 2020/12/14
閲覧 : 480
サンキュー:

19

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