退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
OP原画/庵野 秀明
おおらかな時代のOVA。1987年製。タイトルが一番のセールスポイント。
冒頭からの現代ではもう作られることはないであろう超絶描き込み内部機構メカ描写でロボ好きはガツンと掴まれること間違いなし。「ムーバブルフレーム」とかの単語に反応しちゃう方は観て損は無いと思われる。正確に言えばロボットじゃなくてパワードスーツですが、外部装甲を外した状態のいかにもメカメカしい内部機構剥き出しのメンテナンスシーンでタービン、ガトリングガン、サスペンションなど様々なパーツを映しだし、「これはスゴイモノが観れそうだ」と期待感が物凄い勢いで急上昇していきます。
1話40分程度ですが、時間の殆どがバトルシーンに費やされる徹底ぶり。迎え撃つ相手は軍用ヘリや機動戦車、パワードスーツとバラエティに富んでおり、主人公の駆るパワードスーツ「MADOX」も多様な武装でこれらを迎え撃ちます。
この情報だけだと物凄く面白そうですが「物語の評価」には自信をもって1点を付ける事が出来ます。現代では100%通らない企画。まさにメカを描きたい為がだけ、それだけの作品。設定や構成、キャラ造形など他の要素を全てをぶっちぎって「俺の考えたカッコいいメカ」をドヤるだけの作品。潔し。
キャラデザも時代どおり古臭く、劇判もこれまた時代を感じるよくあるやつ。この時代のロボアニメは何見ても似たような劇判でしたね。
メカに関しても考証とかやってはいけない雰囲気です。庵野さんだし「カッコよけりゃデタラメでもよかろうなのだ」なのでしょう。
正直このメカあんまりカッコよく無い。
こういうロボ物は衰退する一方なので少し寂しい気はします。「アーマードコア」「フロントミッション」「ガングリフォン」これらの人気ロボゲーですらもはや過去の遺物。でも「戦闘シーンのカッコよさ」で言えばこれらのOPムービーを超えるような映像作品って地球上には存在しないと思ってるんですけどいいのがあったら教えてください。
ただOPだけは今見てもスゴイ。庵野恐るべし。