上位者のヒモ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
現代のルネサンス
この作品については、異能系バトルとか、意外性とか、デザインとか、台詞回しとか、いろんな議論が出来ると思うが、私が主張したいのは、ジョジョとは人間賛歌の物語だと言うことッ!
この作品の代名詞的な感じでジョジョ立ちという言葉があるが、あれのオリジナルはルネサンスの彫刻とか絵画なんだよ。
作者曰く、特にミケランジェロに影響を受けたらしい。
で、ルネサンスっていうのは平たく言えば、人間賛歌なんだよ。
ルネサンスの思想家ピコ=デラ=ミランドラ曰く「おまえは、下位のものどもである獣へと退化することもできるだろうし、また上位のものどもである神的なものへと、お前の決心によって生まれ変わることもできるだろう。」
つまり、覚悟次第で何者にもなれる人間(の精神)を褒め称えてるんだよ。ジョジョの登場人物はこの精神を受け継いだわけだな。
守りたいもののためには体を張り自身が傷つくことも恐れないジョナサンだったり、ジョースター家の為に自己犠牲できるツェペリ家だったり、シーザーを失って成長するジョセフだったり、ギャングスターにまで上り詰めたジョルノだったり。
後、スタンドもつまりは精神賛歌なんだよ。精神が具現化したのがスタンドだから。途中から動物とか物にも発現するようになるけど。
また、スタンドの矢を使えばスタンドはいくらでも強くなるが、発現したスタンドを制御しきれずに死亡することもあるんだな。
つまり精神力が必須で、ここでも精神を強調したいわけだな。