まつまつ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
キャラデザで誤魔化しているけどやっている事はかなりグロい
TVアニメ版1期の続き。
4層でナナチが仲間になり、いよいよ5層へ。
5層から6層へ行くにはイドフロントという前線基地を通過しなければならず、そこではナナチの因縁の相手である白笛ボンドルドと対峙が避けられない。
ボンドルドは探窟家ではあるがマッドサイエンティストであり、もう鬼畜の極みのような男である。
アビスの謎を解明する為に人体実験を繰り返し、その人間がどうなろうか知ったこっちゃない。もう完全にモノ扱いである。
そしてボンドルドはもう人では無い。
特級遺物を使い、他人の肉体を貸りて精神だけが存在しているような状態なので、何回死のうが復活出来てしまう。
ほぼ不老不死。
オーゼンもそうだが白笛に成る為には人間を辞めなければいけないみたいだ。
そして劇場版で初登場したプルシュカ。
ボンドルドの娘という設定で、父を信頼し溺愛している。
これも実の娘では無いが、ボンドルドの情報操作で父親と思い込ませているだけなのだが。
ただ、そんな彼女も最後はいとも簡単にボンドルドの道具とされてしまう。
本当にとしがたい・・・
ボンドルドは愛を語っていて、実際にプルシュカや人体実験で成れの果てになった子ども達を愛しているのかもしれないが、その愛はあまりに歪み過ぎている。
そして今作の最大の功労者はナナチ。
もう忘れ去りたい凄惨な過去の記憶が蘇るのを分かっていてもリコとレグを6層まで行かせてあげたいという思いでイドフロントまで案内する。
そしてまたここで働く代わりに2人を6層に行かせてくれと頼むのだが、その頼みを聞く前にレグが拘束され解剖されるという事態になり話は決裂するのだが、そのシーンが切な過ぎた。
照れ屋でぶっきらぼうだけど本当にナナチは良い奴だ。
リコとレグのお陰で冒険に出るという新たな希望が持てた事は本当に良かった。
キャラデザに似合わずR15指定という作品。
次はいよいよ6層からの話になるが展開が楽しみだ。