tinzei さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
キャラだと旧作、他なら新作。
『ダーティペア』新一作目、全6話、旧作から一新され、基本設定以外はほぼ変わっている。
旧作と違う点
・ビジュアルは両方違う。ケイはピンク髪ではなく二色になっていて髪型も違う、ユリは青っぽい髪から薄い紫のような髪で同じく髪型も違う。
・声優も全く違う、旧作ではデザインの違いはあっても二人の声は変わらなかったが今回から一新されている。
・二人の性格も違う。ケイは猪突猛進の戦闘バカになっており男への興味も減っている。ユリは旧作と比べて気弱になっており冷静さもない上、強く言われるとウソ泣きで逃げようとする。
・二人がラブリーエンジェルという点は同じだが、先代ラブリーエンジェル(アイリス、モーリ)がいて、ケイとユリは継承したことになっている。
・グーリーはいない。旧作でも存在しない作品はあったが、今作では代わりにガーナーやポポロという上司が登場する。
・ムギは一応いるが、ユリが勝手に飼っているただの猫で旧作のように船を操縦したりしない。
・旧作ではその暴れっぷりからダーティペアというあだ名が既に定着していたがこの作品ではまだ新人のためかダーティペアという単語は出てこない
・3WAの仕事を判断するコンピューターが今作では会話ができ何故か関西弁で喋る。
・主人公たちの衣装は着替えるのではなく変身のような形で着る。
・戦い方も旧作では特に縛りはなく二人ともその場にある武器を利用していたが、今作ではケイは射撃、ユリはビームサーベルとしっかり区分けされている。
全6話だが旧作と違って6話とも話が繋がっていて、敵は3WAが以前から狙っていた犯罪組織ルーシファと繋がりのあるGCN社。二人はそこの幹部ワルデスや殺し屋フレイヤと戦い、最終兵器として銀河中のネットワークを使えるセイレーンを用いた戦いに巻き込まれる。
旧作と違って時代背景がしっかりしていたのは良かった、ただ月が破壊された「ガルムーンの動乱」って何なの?モーリもその事件で殉職してアイリスも片手を失ったらしいしそこら辺の詳しい説明があっても良かった。
設定面では今作の方が良かったけど、キャラ面だと旧作の方が好き。旧作だと二人とも何だかんだ言いながらプロ意識があって最後の最後には任務もしくは義理・人情を優先させるからキャラ自体にイラつくことはなかったけど、今作だとユリもケイも自分の目的を優先するワガママな側面が強調されてるからはっきり言ってムカつく。さすがに終盤では協力したけど、それまでケイは任務を放棄して3WAは辞めるし、ユリも後輩が入るまでデート優先するし、ここの違いが旧作新作の一番の違いと言ってもいいかもしれない。
【各話あらすじ】
1→ユリがデートに行く途中同業者からカードを渡される。偶然会ったケイに渡そうとするが二人で折ってくる連中から逃げる羽目に。3WAの本部に着きカードを渡すが街はメチャクチャ。
2→内戦中の国でGCNの秘密を握った護衛対象が殺し屋フレイヤにやられる。ケイは躍起になりフレイヤを追って軍の新型戦車相手に暴れまわり国の内戦を終わらす。
3→ケイは3WAを辞めフレイヤを探りGCNのワルデスにたどり着く。ユリは一人で博士の護衛をするが博士がフレイヤに襲われる。最後ユリの力を借りてフレイヤを倒す。
4→ユリは1話をカードを解析していた3話の博士が生きていると知りバーチャルから連れ戻そうとする。ケイは1話で追ってきた連中を見つけ連中が狙う博士とユリを守るため戦う。無事博士を連れ戻しケイは連中を捕まえる。
5→博士の告発で3WAはGCNに強制捜査。ケイは未だ3WAに戻らず中華武器商人の用心棒をしていたがフレイヤが生きていると聞き復帰を悩む。ユリは新人リリィと組むがワルデス捕獲任務で失敗。ワルデスは失態続きでルーシファにも追われセイレーンへ向かう。
6→ワルデスはセイレーンに着き銀河の支配を開始する。ケイはリリィに逃げられたユリと合流しセイレーンに向かう。セイレーンの中でフレイヤに会いフレイヤが先代ラブリーエンジェルと分かる。フレイヤはガーナーの言葉で相棒が死んだ真相を知りワルデスに撃たれながらもセイレーンを止める。ワルデスはケイに撃たれ死亡しフレイヤも死亡、セイレーンは破壊され一件落着