take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
テ~ンカウントで終っわる~世っ界はモノクロだった~
ノスタルジーに+αされる大きな魅力を持った作品。
「何もかもみな懐かしい・・・」by沖田十三
私はこの世界観をズッポリと体験してきた世代だ、それ即ちオッサン世代という事だ。
世のオッサン世代よ、主人公の矢口春雄はアナタなのではないですか?そして私かも・・・(いや、私の周りにはこんなかわいい娘たちはいなかったけれども・・・、あ~いや・・・でも・・・いたかも・・・思い出してみれば)
物語の説明は・・・複雑で、しにくいのでパス!!
ゲームというもので繋がった小僧:矢口春雄と
2人のヒロイン:大野晶-風変わりなお嬢様
:日高小春-最初は普通の同級生
のなんとも言えないラブコメ、いや、これって純愛系ではないだろうか、という
要素を含んだ作品。
私もゲームバカの主人公と同じで、見始めた当初は「あ~あったな~こういうの」「懐かしい~」てな印象だったが、観進めていくうちになんともはや、風変わりで無口なお嬢様:大野晶の可愛さに魅了され、素直でけなげな日高小春に魅了されていったのだった。
ただ、いつまでたっても主人公の春雄はゲームバカの小僧で色恋には無頓着(とは言っても本当に徐々にだが、変わってはいくのだが・・・)なバカな男の子の象徴であった。
優しく、いい奴であることには間違いないのだが。
この3人のなんとももどかしく、なんとも懐かしく、なんともうらやましい青春をぜひ見てもらいたい。
ゲームを中心とした雰囲気だけでなく、この3人の関係性自体もノスタルジーを感じてしまうのはなぜなんだろうか。
色恋の一歩手前の割と純粋だった子供時代を思い出してしまうのかもなぁ。。。
思えば、
インベーダーから始まるテーブルタイプのゲームの黎明期を体験し、ファミコン以前のチープな家庭用ゲーム機~ファミコン~スーファミ~プレステ、サターン、PCエンジン~プレステ2、X-BOX~といった家庭用ゲームの黎明期~革新期を体験し、1人用ゲーム~対戦格闘ゲーム、2D~体感型~3D~という発展期を体験してきた世代なのだ。
そして今、日本中のロードサイドにあった大小のゲーセンというものの終末期に対面していると言ってもいい。
このあたりの流れを経験している、かつてのゲーム小僧たちは今オッサンになっているはずだ。
私もいわゆるゲームセンターには長らく行った記憶がない。
せいぜい、ショッピングモールのアミューズメントゲームコーナーを覗き、UFOキャッチャーの景品を見て回る程度だ。
そんなかつての小僧たちには、是非ともこの作品は観てほしい。
観たから、どうなるというものではないが、かつての時間が無限にあると思っていた時代をふと思い出すことが出来る。
もしかしたら、その時にあった、淡い思い出も蘇っちゃうかもしれないw。
そんな気分にさせてくれる作品でした。
そして、ぜひ主人公と2人のヒロインの行く末を見守っていただきたい。
あと、
矢口のかあちゃん(声は新井里美さん)いい味出してる。春雄がゲーム小僧でも、勉強が出来なくても、愛される小僧になったのはきっとこの母ちゃんのおかげ。
じいやも割といい活躍しているが、お前は運転に気をつけろw
それと春雄の男友達、宮尾 光太郎。
コイツもいい奴、春雄のいいところにしっかりと気付いている。
and ガイル。
(ま、私は春麗使いだけどな!!)
観てもらえば、懐かしさ、ノスタルジー以上の何かを感じ取れる作品だと思います。
機会がありましたら、ぜひ見てみて下さい、お勧めします。