take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ノスタルジー補正有りの感想
「物語の評価」の★0.5分はノスタルジー補正。
1期2期を通し見しての感想を言うとすると・・・。
1期は主に駄菓子日常系。
ストーリー自体は大筋として、駄菓子屋の主人である鹿田ヨウをスカウトしたい枝垂ほたるが、ヨウの息子である主人公:鹿田ココノツを駄菓子屋の跡継ぎにしようとあれやこれやの工作活動。
そんな日常の中で駄菓子豆の知識、あるある等を盛り込んで進行する物語。
主人公ココノツ友人:遠藤豆や、豆の双子の妹:遠藤サヤも周囲を賑わせる。
サヤはどうやらココノツにホの字らしく、ほたるとのココノツを交えたラブコメ展開できる要素も持っているのだが、残念ながらそちら方面のベクトルはあまり強くない。
でも、サヤはヤンキー的な風貌でありながら、なかなか健気で可愛らしいのだ。ほたるの無頓着で奔放な魅力も捨てがたいが、サヤも十分魅力的だ。
この辺のキャラの立ち位置は「ハイスコアガール」に似ているかもね(私見です)
思えば、駄菓子屋なんて場所を子供の社交場として体験しているのは、いい歳である私あたりの世代がギリギリのラインではなかろうか。
思い起こしてみれば、確かにこの作品に登場するような、駄菓子、そして駄菓子にまつわるエピソードに近い体験をしているのだ・・・。
私の行っていた駄菓子屋には既にテーブル型のゲーム機が数台設置されており、50円でゲームができたものだ。
友達とたむろしながら、駄菓子をかじり、くじを引き、アナログなメダルゲームや10円硬貨で遊ぶゲーム(得意だったなぁ)で時間をつぶし、腹が減ったらブタ麺を食べ、お金の使い方、無駄遣いによる後悔を覚えたのもここだったかもしれない。
確かに社交場であり、社会への第一歩だったなぁ。
この作品はサンデーで連載しているときもチラ見程度で観ていた記憶はあるのだけれども、あまりよく覚えていない。
最後どうなったんだったかなぁ・・・。
ちょっと、特定の部門に特化したアニメだとは思うけれども、駄菓子屋を体験している皆さんにはちょっと観てみてほしいかな。
きっと、懐かしい気持ちを思い出させてくれると思います。
この作品、あと15年遅かったら、懐かしいと思う人も激減し、
刺さる視聴者がいなくなっていたかもしれないなぁ。
そういう意味では、今、作品化するタイミングだったのかもね。