「Fate/stay night アンリミテッドブレイドワークス- フェイト/ステイナイトUNLIMITED BLADE WORKS (アニメ映画)」

総合得点
76.8
感想・評価
1162
棚に入れた
6839
ランキング
671
★★★★☆ 3.9 (1162)
物語
3.8
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.0

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二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

二時間弱の尺で収めるのはちょっと無理があったのではないか

Fate/stay nightの劇場版作品一作目。
「遠坂凛」メインの"UBW"ルートのアニメ化で、アニメ一作目同様、制作会社はスタジオディーンです。
アニメと声優陣は同一ですが、アニメの内容は踏襲しない新たなストーリーとなっています。

原作の膨大なテキスト量がたったの106分ほどの尺に収まっているため、重要な要素や説明、キャラクターが切り捨てられています。
セイバーの召喚までがダイジェストになっていて、聖杯戦争の説明もろくにないままストーリーが開始になります。
多分本作から入った場合、そもそもサーヴァントは歴史上の英雄を呼び出していることや、聖杯を手にするため戦っていることすらもわからないと思います。
英霊の真名はセイバーすらもまともに明かされず、ギルガメッシュは名乗ることもなく、突然現れ戦局をかき回す謎のあんちゃんという感じになってます。
(結局まともに真名が判明したサーヴァントは一人もいないのではないかと)
共通ルートが多いので、アニメ(ディーン版)を先に見ておくことが前提なのかなと思います。
ただ、24話のアニメでも説明不足感があったのに、二時間弱の尺で収めるのはちょっと無理があったのではないかと思いました。

前述の通り、序盤はダイジェストで語られるため、実質のところ、「セイバー」のサーヴァントを呼び出した「衛宮士郎」が「遠坂凛」と共に、「言峰綺礼」の元へ聖杯戦争の説明を聞くところからストーリーが始まります。
教会を出て早々に「バーサーカー」を連れた「イリヤスフィール」に襲われ、聖杯を賭けたバトル・ロワイアルが始まります。
その後は、とにかく駆け足で物語が展開します。
映像はきれいで、バトルシーンも迫力があり、見ごたえがありましたが、いかんせん説明不足の感があったため、深みが無く、結局なんのために戦っていたのかよくわからないまま終わった感じがありました。
ラストも結局聖杯はどうなったのかとか、セイバーやギルガメッシュの最後がよくわからない(いきなり吸い込まれる)とか、不満点が多いです。

切り捨てられた設定やストーリーは多いですが、その分、見せ場は熱く、劇場版の尺に収めるとすればよくできていると感じました。
また、ゲームプレイ済みであれば、UBWの知っているCGのシーンが動きありで流れるので、これ知っている!と嬉しくなれます。
特に見せ場となるアーチャーの固有結界のシーンはとても良かった。
面白かったですが、正直なところ本作は原作ファン向けの作品で、UBWはこの劇場版の後で2クールでアニメ化されているので、視聴はそちらの方をおすすめします。

投稿 : 2020/12/03
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サンキュー:

3

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