Fanatic さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
宇崎ちゃんがほんとウザいw くっつきそうでくっつかないバカップルコメディ♡
原作未読。
制作は、KADOKAWA、サミー、ウルトラスーパーピクチャーズが共同出資で設立したENG I。2018年創業の、まだ新しい制作会社です。
内容は、一人静かなキャンパスライフを送りたいだけの主人公・桜井真一と、そんな彼を勝手にぼっち扱いしてウザ絡みする後輩・宇崎花のドタバタラブコメ。
個人的に、語尾が「~ッス」というヒロインはあまり好きじゃなかったのですが、この作品のおかげで苦手意識がなくなりました。
ぼっちを馬鹿にして真一を弄り倒す花。
CV大空直美さんの演技が、ホントにウザいw
最初はちょっと抵抗感がありましたが、Aパート見終わる頃にはだいぶ慣れました。
過去回想や、再会に至るまでのあれやこれやの段取りもそこそこに、キャラに対する思い入れも何もないままいきなりメインプロットに突入。
最初は少々戸惑いましたが、これがWEB漫画原作独特のテンポの良さなのかな。
恋の進展よりも、大空直美さんが演じるマジでウザい絡みと、それを本気で嫌がる赤羽根健治さんの演技が肝の、だいぶギャグよりのラブコメのようです。
講義の休講のため、初話から二人で行動することになる真一と花。
この後の二人の関係を暗示するような映画館でのやりとりも面白かったですが、電気店で花の巨乳を絡めたエピソードや、VRの体験ブースエピソードなど、ネタとしてもかなり面白くて笑わせてもらいました。
作画もまずまず。
キャラデザのせいで抜いた感じに見えますが、細かいモブの動きとか、随所で演出の丁寧さが窺えます。
ただ、宇崎ちゃんの胸だけは、いくらなんでも大き過ぎたような気が……。
漫画ならある程度デフォルメされてても違和感はないかもしれませんが、アニメで動き出すと不自然さが際立ちます。
きょぬーでもひんぬーでも均整が取れてればどちらでも構いませんが、宇崎ちゃんのバランスはちょっと不自然でしたね(ˊᗜˋ;)
制作ENGIと三浦和也監督のタッグということで、序盤で失速した「旗揚!けものみち」を思い出して嫌な予感がしましたが、本作に関してはそのまま最終話まで安定した面白さだったと思います。
一話でお口に合った方は、普通に完走できるんじゃないでしょうか。
逆に、宇崎ちゃんがほんとウザいので、一話で無理だと思った方はさっさと撤退が正解かも。
(宇崎ちゃんがウザくなるのは真一の前だけ、という乙女な部分もあるんですが)
二人を見守る喫茶店のマスター父娘や、何かと二人をくっつけようとする真一の友人・逸仁、そして、なぜか自分が真一に狙われていると勘違いしてしまった花の母親・月など、サブキャラたちも十分に機能していて本作の面白さに一役買ってます。
ジャンルは一応ラブコメですが、ラブストーリー的な部分はだいぶ薄味。
テンポはいいものの、展開や構成にやや強引な部分もあったりして、良くも悪くも、いかにもWEB漫画原作という感じです。
お互い、自覚はなくても惹かれ合ってはいるのでニヨニヨできるシーンもたまにありますが、基本的には二人が繰り広げるバカップルコメディを気軽に楽しむための作品でした。