シボ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
そしてバトンは引き継がれるのです
京都府大会での金賞、ダメ金でない関西大会出場権のある
金賞を勝ち取った1期の続きからの話です。
1期で少し触れられてて気になってた
久美子が入学する前の1年(現2年)の大量退部事件。
そこで一度は吹奏楽部を去った元南中の2年生(傘木希美)の
登場で序盤から波乱気味の展開に。
部に戻りたい一心で何度も頭を下げてお願いする希美に
あすか先輩は、冷たく拒絶し続けます。
(あすか先輩なら、そういう対応もあり得そうなんだけど
劇中でも考えてることが観てる私も全く解らなくてモヤモヤしました)
希美のフルートの音に拒絶反応を示すオーボエの鎧塚みぞれ。
そんな不穏な空気の中でも練習は続きます。
練習漬けの毎日の中で部員達にも観てる私にもちょっとした息抜きタイム。花火大会にプール。
プールではなぜか主要の部員達が大勢来てます(笑)
麗奈にあすか先輩ナイスバディすぎっ!
そして対照的な緑ちゃん・・あっでもこっちが高校生ぽいのかな!?
リボン優子先輩と夏紀先輩のコンビは観てて和みますね~。
夏休みの合宿。
綺麗な新山先生の登場に死んだ魚の目の麗奈(可愛いし、笑う!!)
こんなアニメだったっけ。
恋する乙女の麗奈は最初の印象と大分違ってきましたね。
希美の復帰に協力するのは罪滅ぼしだよって言う夏紀先輩。
かつて希美がやる気のない先輩を説得してた時
「言っても無駄だよっ。そいつら性格ぶすだから」って火に油注いじゃってたんですね。
それ言っちゃってても辞めてないってメンタル強っ!!
カッコ良いし優しい。やっぱり素敵なんだよな~~夏紀先輩。
希美の事が気にかかる久美子はあすか先輩に食い下がります。
あすか先輩が希美を入部させない本当の理由を久美子は知ります。
なぜか色々な人に本音を語らせてしまう久美子。
滝先生についての秘密も知っちゃったり、
リボン優子先輩の本音まで引き出しちゃいます。
リボン先輩もあんなだけど色々考えてて、評価上がっちゃう子ですね。
何も知らない希美に声を掛けられ逃げ出してしまうみぞれ。
そしてその苦しい胸の内をみぞれ自らが告白します。
誰が悪いわけでもないのに、それぞれの気持ちが少しずつずれていく。
そしていつの間にかに話しなくなって離れてしまう関係ってあるかなと。
ちょっと違うかもだけど自分にも、毎日のようにバカやって遊んでた
友達となんのきっかけかも忘れてしまったのか、そもそも何にも
なかったのかすら覚えてないけど、いつの間にか
話しなくなっちゃたよなって経験あります。
そしてこの子達のような事は起きずに時間と共に記憶が薄くなって・・。
今にして思うとあんな仲良かったのに、なんでかな?って思います。
自分には希美しかいないからって言うみぞれに
リボン先輩が押し倒して涙ながらに喜んで良いに決まってるって
引っ張り起こすシーン。
(腕をひかれ起き上がるみぞれの顔に光が当たるシーンは感動でした)
光輝くその姿は、まるで岩戸から出てきた天照大神・・
みぞれを見つめる2年生達の姿には泣くよ~。
復活したみぞれのオーボエを聞きながら、夏希先輩の
「でもさ、みぞれにはあんたがいて良かったと思うよ」って言葉、
最高です。
照れ隠しに2人でじゃれ合う姿にこの先輩コンビは
やっぱり最高だよって。
もうリボン先輩なんて呼びません。優子先輩!!
ようやく迎えた関西大会。
本番前の舞台袖での彼女達の行動一つ一つが熱い!
この他校の演奏が流れる中の袖のシーンは毎回面白いですね。
優子先輩が香織先輩と一緒に全国へと人差し指を天に掲げます。
みんなが同調しての
「行きましょう、みんなで全国へ!」なんなのこのカッコよさ。
満を持しての三日月の舞はとにかく圧巻で素晴らしかった。
麗奈のソロ(あの山でのシーン振り返りはズルいよ)
みぞれのソロ(懸命に吹くみぞれの一音を逃さないって希美の姿)
部員みんなで作り上げてるのがわかる各パートを抜いてく絵と
あのメモ書きや写真で埋め尽くされた楽譜のカットをこれでもかって
見せられて、とどめは控えで祈るサブメンバーが涙する姿。
もう最初から最後まで涙だだ洩れだよっ!
そしてこれでこの回は終わらずED後の緊張の発表シーン。
あふれる久美子の涙。ひとりキョトンとしてるみぞれに
「先輩コンクールはまだ嫌いですか?」「たった今好きになった。」
最高の締めで序盤が終わります。
(あ~~あまりに密度が濃い前半で、正直脱力です~)
後半は久美子が大好きな人達の気持ちを繋いでく話でしたね。
あすか先輩を連れ戻すぞ作戦。
夏紀先輩が久美子に今まで良くやってきたよってフォローします。
あすか先輩が戻ることで、席がなくなっちゃいますよ の問に
夏紀先輩の「私は良いの、来年もあるし」
それは本心ですか?の問いかけに
「黄前ちゃんらしいね、 本心だよ」って笑って返すシーン。
頑張ってきただろうし一緒に演奏したいに決まってるはずなのに
やっぱり泣けるよ~。夏紀先輩~~!
あすか先輩の自宅でのユーフォ組2人きりの時間。
そして久美子に母親との関係。
自分をユーフォに結び付けた父親との関係を話します。
素直な気持ちをぶつけあった2人。
川辺で「黄前ちゃんはホント、ユーフォっぽいね。」
静かに流れるユーフォの切ない調べが耳に残ります。
復帰までのリミットが近づく中、
あすか先輩を涙ながらに必死で説得する久美子。
心からの本心の叫び!!「先輩と一緒に~」
優しく頭をなでるあすか先輩。
練習に戻ってきて隣に座るあすか先輩
おかえりなさい。ただいま。
並ぶ金銀のユーフォにまた泣いてしまった・・・。
様子がおかしかった麗奈は、滝先生に亡くなった奥さんがいたことを
知ってしまいます。
奥さんのお墓に全国で金賞を取ることを誓って前を向く麗奈。
そしていよいよやってきてしまいます。全国大会。
本番前の袖で久美子の前にリードを加えたみぞれ。
心を許せるようになった久美子にグータッチを促す姿が可愛い。
そしていよいよ全国の舞台で先生の指揮とともに感動の演奏が!
えっ!? 何? 終わっちゃってる!? 聞かしてくれないの~~!!
そりゃ関西大会でいっぱい感動もらってたけど
ここがクライマックスと勝手に思って聞きたい度MAXの自分には正直
肩透かし状態でこの時はしばし呆然でした。
結果発表では、式の先生の表彰なんてあるんですね~、知らなかった。
生徒達が掛け声をかけるのが暗黙の了解みたい。
決め事がなくて慌てる北宇治の生徒達の中、
麗奈の立ち上がっての「先生~好きです!!」思わず愛の告白・・。
ざわつかない場内に部員達からはナイスフォローの声、
そりゃあの場面だったら、演出って周りは思いますよね~。
そんな空振りしちゃう麗奈はやっぱり可愛いな。
ヤバい、みんなに可愛いばっかり言ってるかも。
結果は銅賞。滝先生が入ってから1年、いや半年ちょいでは、この結果でも奇跡なんでしょう。
そして全国で金の想いは後輩へ託されていきます。
あすか先輩は父親の言葉を思わぬかたちで受取ります。
嬉しくてたまらないのに、こんな時でも涙耐えちゃうんだよな~。
久美子もようやくお姉ちゃんに大好きって伝えられます。
頑張ったね~久美子!!
新制吹奏楽部。
部長は優子先輩、副部長は夏希先輩って最高ですね。
お姉ちゃんとあすか先輩を同時に失ったような喪失感で
ユーフォを弾いてて泣いちゃう久美子。
音が似るって実際にもあるのかな?
卒部会での3年生の演奏!
あの人も、あの人も3年だったんだ~って、人数の多さと
抜けてしまう存在の大きさがわかります。
そして今度は先輩達に後輩からの送る演奏が・・
「パ~ン、パン、パパ~~ン、パラ、パッパカパパ~パパ~ン」
えっ ここで三日月の舞来るんだ~~!!
あの勇ましいトランペットの音♪
全国で一音も聴けずお預けくらって耳が飢えてたあの演奏!!
こんなサプライズを待ってたのよ~~。
あ~部長、わかります!こんなの泣きますよね~~><!
卒業式、雪の中必死にあすか先輩の姿を探し走り回る久美子。
ようやく会えた先輩。
先輩のユーフォをもっと聞いていたい。涙ながらに訴える久美子に
父のノートを託して去っていくあすか先輩。
先輩の足跡を眺めつつ開くノート。
ノートにはあの曲のタイトル「響け! ユーフォニアム」
えっこんなの油断してたっ。
突然のことになんかドキドキ?ざわざわ? 心が震えたよっ。
とにかく最後の最後まで泣かされました。
本当にこんな素晴らしい作品をありがとう!