on さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人間の欲望は止まらない
のんのんびより ばけーしょんはこれまでの田舎からロケーションを沖縄に移した。田舎の遊び・田舎の過ごし方を見れるTVシリーズとは違い、れんげやほたるなどいつもの面々が観光を満喫している様は幸せそうであった。そして、思ったのだ。「私もこんな思い出が欲しかった」と。
あらすじを紹介しよう。本作は夏海や小鞠の兄である卓が沖縄旅行のチケットを福引で当てたことをきっかけにメインキャラ4人とひかげと一穂と楓の3人が沖縄で観光を満喫する内容になっている。みんなが泊まる民宿には恐らくこの映画限定のゲストキャラ的扱いのキャラクターあおいが居た。夏海と同い年の中学一年生だ。3泊4日の沖縄旅行は1日目・2日目はシュノーケリングやカヤックなど沖縄らしい観光をし、3日目は各々自由行動をするのだが、この旅行の途中で仲良くなったあおいと共に過ごす事になる。バドミントン部にいるあおいが夏海をボコボコにしたり、夜になったら満天の星空に光り輝く海などを共に見て夏海とあおいは絆を深めて行った。そして、最終日。夏海は珍しく泣いていた。どうしてこんなに時間が経つのは早いのだと。折角仲良くなったあおいと離れなければいけない。沖縄旅行なんてそうそう行けるものでもない。今後会えるかどうか分からない友達との別れ。それでも最後は今度はバドミントンで勝つと言い再会を誓いあったのだった。
あらすじはざっとこんな感じだろう。旅先で出会った仲間と楽しい時間を過ごし、別れを惜しみながら再開を誓うという光景を見て羨ましいと思う自分が居た。私も沖縄旅行は行ったことがある。思い出と言えるだろう。だが、こんなドラマチックな展開は無かった。
私自身の思い出が悪い訳では無い。だが、もっと良い物にしたいという欲望が湧いてきてしまったのだ。今は大変な世の中だがいつか仲間と旅行を楽しめる世界に戻ったら絶対に素晴らしい思い出を作ろうと心に思える。そんな映画であった。画面の中のみんながほんとに輝いて見えた。素敵な映画であった事は間違いないだろう