スプリット さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
わたし、気になります!
原作未読。
2クール通してこの作品の透明感に魅了されていました。
ミステリー要素も面白かったですが、主人公の折木奉太郎はじめ登場人物たちの進展を見るのが特に楽しかったです。
{netabare}
この作品を見て改めて思ったのは人への好奇心は恋の入り口だということです。
奉太郎は省エネ人間を目指していましたが、千反田えるが絡むと心ではやれやれ状態ですけど、話が進むにつれて行動もやや積極的になっていきます。
えるの好奇心を満たそうとしていたのが、いつの間にかえると一緒にいるのが楽しくなっていたのではないでしょうか。
えるが奉太郎に顔を近づけるシーン、あの感じとてもいいなと思いました。
好奇心旺盛な子どもっぽいところ、そして我を忘れて男の子と接近してしまって恥じらう高校生らしいところ。いいですね青春。
特に最高だったのはやはり最終話ですね。
奉太郎の「これは良くないな。こういう装いは良くない。しまった。たぶんなんとしても俺はここに来るべきではなかった。」という発言が奉太郎の心情の全てでしょう。
そして、えるは地元で大きな影響力を持つ千反田家の跡取りとして、大きな責任を持たされていることがよくわかる回でした。えるが見せたがっていたえるの地元を目の当たりにした奉太郎は、えるが抱えている悩みを知ることになりました。えるの気持ちをよく理解した奉太郎は、えるへの見方が変わりきっと発展しちゃったりするんでしょうね。
その気持ちを明言しない氷菓は透明感有り、いじらしさ有りで見ていてニヤニヤしちゃいました。
OPは1クール目、2クール目共に大好きです。
こういう感じの作品なんだろうなとOPで示唆されていて、この作品に引き込まれました。
{/netabare}
この作品が2012年なんて信じられません。
作画、音楽全て今でもクオリティーが高いです。
アニメ好きにはもちろん、アニメ好き以外にもオススメできる作品です。