シボ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
女の子っておっさんより肝が据わってるよね
JAXAの協力なんですね~。原作は読んでません。
ソロモン諸島のアクシオ島にある民間宇宙開発団体
「ソロモン宇宙協会(通称SSA)」は有人ロケットの開発をしています。
ロケットの推進力不足をパイロットを含む軽量化で解決しようとして
SSAの所長の那須田は元自衛官パイロットの安川に無茶苦茶な
減量をします。無茶な要求に逃げ出した安川。
そんなタイミングで
行方不明の父を探しにアクシオ島にやってきた普通の可愛い女子高生の
森川ゆかり。
体重の軽いパイロットを探してたSSAの所長の那須田は父親捜しの
手伝いをする合間のバイトだよって、ゆかりを宇宙飛行士の候補に半ば
強引に引き入れます。
探してた父親は島のジャングル奥で酋長をやってて、その娘
(異母姉妹)のマツリもゆかりのバックアップとして宇宙飛行士に。
のっけから超絶展開だけどギャグもありつつ可愛らしい宇宙飛行士の
訓練はテンポも良くてサクサク観れました。
訓練シーンはそこそこで中盤であっという間に打ち上げに。
打上げ瞬間はやっぱり宇宙アニメの醍醐味じゃないけど、カウントダウンから成功まではワクワクしながら観てました。
トラブルで宇宙に取り残されそうになったゆかり。
2号機で助けに行ったマツリに助けられて2人で地球に戻るシーンは
ちょっと感動しました。
迷う大人達の判断の遅れ(慎重になるのは当たり前ですけどね)を直感と勢いで解決していく若い決断力が清々しいです。
結果論だけど素早い判断ってハマる時も実際あるでしょうね~。
後半は後輩の三浦茜が3人目の女子高生宇宙飛行士になることに。
頭は良いんだけど体力がなくてGに対しても弱い、
ゆかりやマツリよりさらに非力な女の子なんです。
ジャングル帰還訓練とか、真面目に助けを断ってまで達成する強さが
ある子でした。
ボロボロになりながら帰還する姿は応援したくなる子ですね~。
NASAのトラブルで急遽ゆかりと茜の2人が宇宙に向かうミッション
では、女子高生のピタッとスーツでの船外活動が痛快でした。
(そりゃ、作業するうえで可能ならあのダボダボ宇宙服より断然
ピタッとスーツなの当たり前ですよね。
でも女の子だから良いけど、男がもっこりぴたっとスーツだったら
それはちょっと嫌かも)
それにしてもNASAの宇宙飛行士と対等以上にわたり合うゆかりと
茜の逞しさといったら、カッコよすぎだよ~。
無人探査機の暴走するトラブルに対処できたと思ったら、ゆかり達の
宇宙船マンゴスティンが大気圏突入時に熱破壊する事実が判明してしまいます。
(ちょっと計算間違えたりとかミスが酷いのは気になります。
でも現実でも完璧を目指してもトラブルはあるからね)
マツリのネックレスは切れたり、ミッションを終えた後宇宙での景色で
突然、茜が泣き出したり、なんかもしかしたら、この子達
死んでしまうかもって、最終話はちょっとドキドキで涙でちゃいました。(まさかこのアニメでこんなに泣かされるとは!)
最後はゆかりの頑張りで奇跡的に地球に帰れてって感じでしたけど、
肝心のところをだいぶ端折って描いてました。
(最初、彼女達は生きてるの?これは夢の世界なのッて?ってちょっと
混乱したので、普通に宇宙船の着水?着地までしっかり描いてもらってもっと泣きたかったな~)
実際の宇宙の現場はもっと厳しい世界でラストも普通なら女の子達は
死んでしまうんでしょうけど、そんなラストならこのアニメの評価は
最悪だったと思います。
ご都合だけど、希望の持てる終わり方は良かったなって思います。
3人はそれぞれが個性的で可愛くて魅力的だったのでみんなが笑って
終わらないとあり得ません。
いつか女子高生(若い女の子)が実際に笑って宇宙に行く日は
必ず来るでしょうから。