「失われた未来を求めて(TVアニメ動画)」

総合得点
66.3
感想・評価
773
棚に入れた
4118
ランキング
2938
★★★★☆ 3.4 (773)
物語
3.4
作画
3.2
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

fluid さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

古川ゆいがメインヒロインよりメインヒロインでした

ゲーム原作のSFラブコメ。
1話の最後に衝撃的な事件が起こって({netabare}メインヒロインが死亡{/netabare})、2話で裸で倒れてる謎の少女「古川ゆい」が発見され、この子は何なのか?これらの事件は何なのかという流れで展開していきます。全体的に明るくポップなラブコメ日常系アニメ。

■9話(すべての謎が明かされる)
ちなみに視聴者が気になって仕方ない謎は、9話になるまで明かされませんでした。3話以降は謎が明かされることなく日常シーンしか無いので見るのをやめたくなり早送りで視聴したのですが、9話でほぼすべての謎が明かされて一気におもしろくなります。

■10話~最終回(古川ゆい視点)
10話以降は古川ゆい視点で展開していく話がかなりおもしろかったです。努力してもどうにもならない感じとか、自分でも気づかない恋愛の感情に気づいて行くけど我慢しなければならないという描写や、最終的に目的は果たせたけど彼女自身は{netabare}それと引き換えに消滅{/netabare}してしまったり、嬉しいような悲しいような胸が引き裂かれるような終わり方でした。

最終回を見終わってからもう一度、3話~8話を見直してみるとあら不思議、ありふえれた退屈な日常シーンしか無いはずなのにかなり楽しめました。
ああーなるほどなと、古川ゆい視点での新しい発見もあったり、{netabare}居なくなってしまった彼女に別の平行世界でまた出会えたような感じがして良かったです。{/netabare}
同じ理由で視聴をやめた人多そうですし、3話~8話は謎を明かした後に放送したほうが良かったじゃないかという気さえします。

■5話(自己言及のパラドックス、嘘つきのパラドックス、アニメと関係ない余談です)
5話で自己言及のパラドックスという話が出てきますが、これは自己言及のパラドックスでは無いですね。作者さんの勘違いらしいです。

アニメのシーンでは、{netabare}AIが一つ一つの質問には答えられても、それら複数を組み合わせて一つにまとめて質問にするとYES/NOの判断が付かないという話でした。そういえば、未来で頭の良さそうな研究員の女性3人組が居ましたけど、あれってこの5話の腐女子3人組だったんですね(笑){/netabare}

嘘つきのパラドックスというのは、「私は嘘つきです」→「発言が真なら発言は偽」→「発言が偽なら発言は真」→無限ループ。どちらなのか結論がでずに矛盾するというものです。
なので5話のあのシーンとは何ら関係の無いお話ですね。

ちなみに、そもそも嘘つきのパラドックスは、パラドックスではありません。「嘘」というのは物体や出来事のような実体のあるものではなく「人が脳内で作り出した概念」にすぎません。「嘘」というのは否定や反対を意味する概念ですから【何に対しての否定なのか】を「嘘」という言葉の使用者が明確に理解している必要があります。

例えば、「嘘は嘘」なら嘘では無いですし。「嘘は嘘は嘘」なら嘘ですし。
いくらでも反復させることが可能ですし、それは一本のひもをたどるように連続します。これが正しい使い方です。

そもそも、【〇〇なら〇〇】というは判定前の前提と判定結果という因果関係がありますから、その二つは別のものと考えるのが正しい扱い方ですし、その二つが同じ発言だというのがこじつけでしかありません。

「私は嘘つきは本当」
「私は嘘つきは本当は嘘」
「私は嘘つきは本当は嘘は本当」・・・・
と、発言内容がループするたびに変更されるのが正しい扱い方ですね。正しく扱えば矛盾でも何でもないです。
何度ループしても一番最初の発言「私は嘘つき」が変更されずに参照され続けるというのが、そもそも何の根拠も無いこじつけでしかないのです。
例えるなら、ひもの先端と末尾をくっつけて一つの円を作ってループしてる不思議だねと言ってるのと同じですね。【自分でループするように仕向けてるだけ】です。

投稿 : 2020/11/24
閲覧 : 292
サンキュー:

6

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