sukepa さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:----
評価欄に演出が欲しい
映画を見に行きました。
1日一回の上映スケジュールになっていたので人も少ないのかと思いきや、ほぼ満席でした。
さて、前略ですが、テレビアニメ版は1話で切ったので前知識は無いに等しいですが、問題なく見ることができました。
見に行った理由は京アニ放火により注目されたことと、9週目にもかかわらず、映画の週間来場者ランキングの7位に位置している理由が気になって。
結果はピンキリでした。
ネタバレしたく無いのでストーリーへの評価は端折りますが、泣きました(゜∀。)
さて、詳しく考察していこうかと思いますが、まず言いたいのは、前半は欠伸の連続だったことです。作画や音楽、演出は一流だと思いますが、全体的に退屈でした。
何故なら、Fate/HFを見てから間のとるアニメを受け付けなくなったのです。
「間(ま)をとる」というのは、いわゆる沈黙のシーンで、言葉や音楽を無くして映像のみが流れたり、シリアスシーンでシリアスさを表現する為に用いられます。
例えば、「〇〇が亡くなったんだ」という言葉に対して、少し間を開けて「わかった…」
というような演出技法の一つですが、これがこの作品はやたらと多い。多様のしすぎはNGです。
次にテンポがとても遅い。
バトルシーンが無いので仕方ないことかもしれませんが、自分の好きなテンポより遅すぎて疲れました。
ストーリーもアニメ版の知識が要らないように説明がするシーンがあり、良く言えば分かりやすく、悪く言えば使い回し。
ですが、トータルで評価すると、一見する価値はあると思います。
この映画の一番の魅力は、手紙の力だと思います。
正直、このアニメを好きになるより、京アニを好きになるより、ヴァイオレットを好きになるより、手紙の良さがあり、時代の変化で風化していった様を描いたことが、とても良い事なのだと思いました。真のヒロインは手紙?
私は、主人公の事を好きになりましたし、感動もしましたし、手紙も素敵だなと思いました。