スプリット さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
恋に青春に充実の日々
1期の出来が良すぎて原作既読組になりました。
2期も圧巻でしたね。大きく言ってしまえば自分は2期の方が出来がいいと思います。2020春は延期になった作品も多かったのでこの作品に救われたと言ってもいいくらいの出来でした。1期のレビューでこの作品の大筋は書いたので2期の話をしていきます。
物語面ではストーリーがより一本筋になりました。かぐや様は話が基本1話完結のため途切れる感じが生じる時があります。しかし、2期では製作陣が優秀なおかげでストーリーの柱が太くなりました。これが2期の方がいいと感じた点です。
{netabare}
ここからは2期の振り返りです。大きく分けて3話で生徒会解散。6話で生徒会選挙。10話、11話で体育祭。
4話で伊井野ミコが初登場します。2期の範囲では探り探り感が出ていていいところがまだ出ていませんでした。9話Aパートはちょっと演出過剰がすぎましたね。あれに尺使うのはどうかなと思いました。2期の悪かったところは演出過剰の部分が多々ある点です。日常ラブコメなので飽きさせない工夫かも知れませんが、それが逆にいいところを消していたと捉えることもできます。
特に2期で語るべきなのが11話です。ラブコメでは類を見ないシリアスです。この話はインパクトがあまりにも強くこの話が原作以上により良いものとなったのでこれだけでも2期は大成功となります。2期では1期の花火回に相当するものといえばこの石上の視点での体育祭です。主人公のかぐやと会長ではなく裏主人公の石上が中心で進んでいく。これは非常に難易度が高いです。石上役の声優さんは素晴らしいアフレコでしたし、演出、構成、どこもつつく事が出来ないんですよね。
この話の良かったところをあげます。一つは真実を大友に伝えない事。伝えてしまえば石上のしたことは水の泡になる。これを守る事が何よりも大事なんです。二つ目は会長の「正しい正しくないを論ずるつもりはない」というセリフ。石上のしたことは結果的に言えば正しくないんですよね。それは石上自身も分かっていることは描写されています。ただ会長は石上を救いに行った。というより生徒会が石上を救ったんです。高校生が物事の視点をたくさん持ち解決するというのはなかなかできることでは無いです。3つ目はかぐやの「得のないことをしたがる子よね石上くん。本当…可愛い後輩だわ」というセリフ。これでこの話を主人公であるかぐやが綺麗にまとめているんです。物語は裏主人公の石上主体。しかし最後を締めるのは主人公のかぐや。この作品の良いところでもあるキャラの活かし方の典型的なところです。4つ目、12話のナレーション「無意味な体育祭だった」というセリフ。はい、しっかりギャグでオトします。
{/netabare}
OP映像は1期と違い一つのストーリー形式でした。作画と歌の暴力です。お弁当美味しそうですよね。2期のOPはR&Bで、非常にファンキーでしたね。アニソンでR&B。今まであったかな・・・。
ED映像の変化みなさん気づいていましたか?OPとEDを飛ばす人もいると思いますが、ED映像が物語に呼応して変化していくものも多々あるので、そういう楽しみ方もできますよ。
兎にも角にもOVAと3期が決定したのは高評価あってこそだと思います。この作品は四宮かぐやと白銀御行の恋が軸です。続きが楽しみですね。