まつまつ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ついつい使いたくなる「渡し難い」というキーワード
可愛らしいキャラデザだが内容は中々グロくて重い。
主人公のリコは自分の母親である最強の探窟家の1人であるライザがいるであろうアビスという大きな穴の深部へ向かう。
目指すのは良いのだけれど、まだ探窟家見習いで、戦闘能力も体力も無く実力的にはあまりにも無謀過ぎる行動。
まぁ登山を始めた初心者が8000m峰にロクなサポートも無しで挑む位無謀。
そして前向き過ぎて慎重さの欠片も無い性格。
どう考えても死ぬだろう・・・
それでも行くというのはアビスの深部で生まれ、死産であった物の呪い除けの籠の力で再び生き帰った事によるものなのか、アビスに向う抑えきれない衝動となっているのだろう。
まぁ何とも「度し難い」。
でもそれがリコの運命なので仕方がない。
リコと共に行動するのは限りなく人間に近いロボットのレグ。
精神的には脆い部分があるが、頑丈な身体と伸びる腕、火葬砲という能力でリコをサポートする。
まぁリコが生きているのは全て彼のお陰。
レグは記憶を失っていて、気付いた時には地上にいてリコに拾われた訳だが、おそらくアビスの深部からやってきてライザとも行動を共にしていると思われる回想シーンもあり、元々リコをアビスへと連れて行く目的で登って来たと考えられる。
最後に深界4層でタマウガチの攻撃で毒を受けて瀕死の状態のリコを助けたナナチという獣人となってしまった元人間が仲間になりその先の行動を共にする所で話は終了。
ナナチが獣人となってしまった話も切なく、前半に出てきたオーゼンの過去も謎に秘められている。
まだまだ解明していない謎が多く続きが気になる。