桶狭間スイッチ さんの感想・評価
3.3
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
大雑把
フラクタル模様やメンガースポンジのセンス、未知との遭遇はとても惹き込まれたし、面白いんだが非常に大ざっぱ。そしてBL要素が邪魔をする。
友好的な宇宙人登場、資源供給、他国間いざこざを簡単に描いて、実は侵略者、ハンコック的驚きを混ぜつつ終着。がストーリー。
一応の筋は通ってる。
日本国領土領空に果てしない価値を齎す友好的な宇宙人、宇宙船が現れたら、
世界VS日本は目に見えてるし、官邸、外交官、学術会議と最近話題のシームも色々登場し当たるミッションも頷ける。
ネゴシエートは外交官、
情報分析は学術会議、
防衛は自衛隊、
国際対応は官邸とメディア。
大雑把ではあるが国の脅威に対する応対で矛盾がないので苦痛なく見れる。
3次元宇宙より37乗も上の高次元、宇宙の外からの来訪者(異方存在)って時点で大風呂敷なワケで、どこのインターステラーですかっつーね笑
宇宙人がくれるオーバーテクノロジー3つの神器は、
永遠の電力、
不眠、
物理法則無視。
まぁSFでよくあるお宝ですね。
ハンター知ってる人はすぐピンと来て、(無尽石、睡眠少女、金粉少女、浮遊石)って連想するよね笑
そのお宝も結構大雑把。
反物質や量子トンネル、ブラックホール的な説明省いたんだろうね。
なので打ち破るためだったり、難しいことは天才たちにお任せーで放流。
IPSやニュートリノ、青色LEDなど、今まで世界に存在しなかった、史上初めて生成、観測、発見した者たちが須らくノーベル賞を取り、人類の進歩に大きく寄与したリアルに思いを馳せ、
このアニメのような手のひらに核融合炉ができた時、科学者はどのような考察を示すだろうか、などの面白い思考実験をすっとばしちゃってる。
いやーでもいらないか、主人公は交渉役だし。
今の天文学では宇宙は1つじゃないってのがもうノーマルになっており、
そんな次元、空間、時間を超越した創造主たる異方人が最終回でもBLバッキバキやられちゃうとSFオタク的にはシナシナですよ…笑
ハンコック的要素(アタシも実は異○人)除去と、
異方に旅立ってしまう天才科学者にもっとスポット当てると面白かったと思うな〜個人的感想だけど。
ラスト「勝てるわけない」→「交渉で片付けてやる!」
結果。死者、お宝無効の損害、信頼を置く同僚の青春を奪い、神JKは旅立った…という交渉のこの字も無い大失敗エンドに首を傾げるが、安直なハッピーエンドよりは幾分マシか笑