ももも さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
画風と世界観に少し味がある少年漫画
2020年に劇場版が記録的大ヒットとなった鬼滅の刃。のTV版。
一般ニュースやワイドショーでも取り上げられまくっているようで、ネットニュースでレコメンド機能により鬱陶しいくらいに鬼滅の刃関連のニュースが流れてくる昨今、ずっと放置してた当作をやっと完走しました。
家族を殺した仇を追うという王道中の王道のストーリーが、世の中に受け入れられた理由なんでしょうか。。?
ストーリーは王道なんですがピンチの打開とかに悪い意味での少年漫画的なパターンが見えたりして、正直話としてはまあ普通、だと思います。
そこまでハマれないのは、良くも悪くも私がスレているという事なのかも。
特筆するとしたら、個人的には画風だと思いました。
癖があり、これが独特の世界観の何割かを占めていると思います。
リアルタイムでは鼓を打つ鬼が出てきた辺りで一旦放置してたんですが、見直したらその後辺りから面白くなってきた気がしました。
2021/09追記 ------
二期を目前に、フジテレビのゴールデンでやってた連夜一挙放送を5chとかtwitterと一緒にチラ見。
で、流れで原作を初めて読みました。
それで思ったこと。
本作はかなり原作に忠実なアニメ化だと思うんですが、でも原作とテイストが結構違うかも。
今記憶だけで「これは印象違うなぁ」と思ったこと2点。
{netabare}
●蜘蛛の鬼を倒す際の炭治郎の覚醒シーン
原作では「人が死に際に見る走馬灯は、一説には生死の境で自分のこれまでの人生から生き残るすべを探す行為であるとも言われる」のような主旨(記憶のみ、うろ覚え)のナレーションが入ります。
アニメではそのナレーションがありません(無かったはず…)。
たったそれだけなんですが、メタ的に「いきなりの回想シーンからの覚醒」ってのは悪しきテンプレに見えてしまって、「走馬灯とは~」の枕が入るかどうかでご都合感がかなり緩和されると言うか、印象がだいぶ違うなぁと思いました。
たった一つのナレーションなんですけどね。
●蜘蛛の鬼の最後のシーンの演出
アニメは「光の中で両親と涙の再会をする」ことが強調されていた印象なんですが、原作では親子が手を取り合って「明らかに地獄だとわかる炎の中にゆっくりと歩いて行く」終わり方になっています。
アニメでもセリフで「地獄へでも」と言いますし、最後に業火のようなものでシーンカットになるんですが、印象がかなり違うと思いました。
アニメが「悲劇」主体の演出なのに対して、原作は「業」を感じる絵面と言いますか、重くやるせない感じが強いです。
「子供と感動の再開」ではなく、「子供の業をともに背負うことを覚悟した両親」なんです。
{/netabare}
原作でかなり印象変わりました。
アニメの点数は変わりませんけどね。